深夜図書

不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

中村文則

私の消滅/中村文則~中村文則さんの作品を全て読んで思うこと~

≪内容≫ このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。不気味な文章で始まる手記―これを読む男を待ち受けるのは、狂気か救済か。 追いついた・・・!今出てる中村さんの単行本、文庫の中で最新の作品です。 「悪と仮面のルール」くら…

あなたが消えた夜に/中村文則~健康なときに読むことをおススメします~

≪内容≫ ある町で突如発生した連続通り魔殺人事件。所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋は“コートの男”を追う。しかし事件は、さらなる悲劇の序章に過ぎなかった。“コートの男”とは何者か。誰が、何のために人を殺すのか。翻弄される男女の運命。神にも…

迷宮/中村文則~自分の嫌なとこを消そうとすると、自分自身が消えちゃう~

≪内容≫ 胎児のように手足を丸め横たわる全裸の女。周囲には赤、白、黄、色鮮やかな無数の折鶴が螺旋を描く―。都内で発生した一家惨殺事件。現場は密室。唯一生き残った少女は、睡眠薬で昏睡状態だった。事件は迷宮入りし「折鶴事件」と呼ばれるようになる。…

悪と仮面のルール/中村文則~自分とうまく付き合っていこうね~

≪内容≫ 邪の家系を断ちきり、少女を守るために。少年は父の殺害を決意する。大人になった彼は、顔を変え、他人の身分を手に入れて、再び動き出す。すべては彼女の幸せだけを願って。同じ頃街ではテロ組織による連続殺人事件が発生していた。そして彼の前に過…

A/中村文則~人からどう思われようが、飯を食い続けろ!~

≪内容≫ 「一度の過ちもせずに、君は人生を終えられると思う?」――いま、世界中で翻訳&絶賛される作家が贈る、13の「生」の物語。 中村さんの作品、後もう少しで読破します!今回は短編集。エロイのも入ってます。そしてオモロイのも。笑うん、オモロイのがや…

世界の果て/中村文則~ゴミ屋敷を色んな人に読んでもらいたい~

≪内容≫ 部屋に戻ると、見知らぬ犬が死んでいた―。「僕」は大きな犬の死体を自転車のカゴに詰め込み、犬を捨てる場所を求めて夜の街をさまよい歩く(「世界の果て」)。奇妙な状況におかれた、どこか「まともでない」人たち。彼らは自分自身の歪みと、どのよう…

去年の冬、きみと別れ/中村文則~自分の欲望を持とう~

≪内容≫ ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。彼は二人の女性を殺した罪で死刑判決を受けていた。だが、動機は不可解。事件の関係者も全員どこか歪んでいる。この異様さは何なのか? それは本当に殺人だったのか? 「僕」が真相に辿り着け…

悪意の手記/中村文則~結局人を巻き込んで悩みを吐き出せるのは正常な人間にしか与えられていないのかもしれない~

≪内容≫ 至に至る病に冒されたものの、奇跡的に一命を取り留めた男。生きる意味を見出せず全ての生を憎悪し、その悪意に飲み込まれ、ついに親友を殺害してしまう。だが人殺しでありながらもそれを苦悩しない人間の屑として生きることを決意する―。人はなぜ人…

何もかも憂鬱な夜に/中村文則~人間に備わっている一番の能力は想像力~

≪内容≫ 施設で育った刑務官の「僕」は、夫婦を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している―。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の…

最後の命/中村文則~罰っていうのは究極の意味では気休めにしかならないんだ~

≪内容≫ 最後に会ってから七年。ある事件がきっかけで疎遠になっていた幼馴染みの冴木。彼から「お前に会っておきたい」と唐突に連絡が入った。しかしその直後、私の部屋で一人の女が死んでいるのが発見される。疑われる私。部屋から検出される指紋。それは「…

教団X/中村文則~皆、何かと繋がりたい~

≪内容≫ 謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は、公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇…

王国/中村文則~木崎はきっと私たちだと思った~

≪内容≫ 組織によって選ばれた「社会的要人」の弱みを人工的に作ること、それがユリカの仕事だった。ある日、彼女は見知らぬ男から忠告を受ける。「あの男に関わらない方がいい…何というか、化物なんだ」男の名は木崎。不意に鳴り響く部屋の電話、受話器の中…

掏摸/中村文則~ほんとうの孤独~

≪内容≫ 東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎、かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」――運…

遮光/中村文則~優しさとか空気を読むとか、そういうのって窮極的には嘘ばかり口にすることだと思う~

≪内容≫ 恋人の美紀の事故死を周囲に隠しながら、彼女は今でも生きていると、その幸福を語り続ける男。彼の手元には、黒いビニールに包まれた謎の瓶があった―。それは純愛か、狂気か。喪失感と行き場のない怒りに覆われた青春を、悲しみに抵抗する「虚言癖」…

銃/火/中村文則~だって火は自分で勝手に燃え広がっていくから~

≪内容≫ 雨が降りしきる河原で大学生の西川が出会った動かなくなっていた男、その傍らに落ちていた黒い物体。圧倒的な美しさと存在感を持つ「銃」に魅せられた彼はやがて、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持つようになるのだが…。TVで流れる事件のニュ…

惑いの森50ストーリーズ/中村文則~この世界はあてにならないことだらけだけど文化がある~

≪内容≫ 植物になりたいと願う青年。毎夜、午前一時に現れる男。言葉を探し続ける郵便局員―どこか奇妙で、愛おしい人々。切なく、温かいショート・ストーリー集。ゆるやかに連鎖していく、それぞれの人生の、50の物語。 ショートストーリーなんですが、ときた…

土の中の子供/中村文則~それを見ることができるのなら、何をしてもいいような気がした~

≪内容≫ 27歳のタクシードライバーをいまも脅かすのは、親に捨てられ、孤児として日常的に虐待された日々の記憶。理不尽に引きこまれる被虐体験に、生との健全な距離を見失った「私」は、自身の半生を呪い持てあましながらも、暴力に乱された精神の暗部にかす…