深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

なぜか人を「魅きつける人」~なぜ?というちょっとした好奇心で人生は十分に楽しめる~

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≪内容≫

人を生かす人、「遊び心」が大きい人、やわらかく人と会う人、メリハリのある人、人の機微がわかる人、ほどのよさが見える人―。人を魅きつける人になるための97の方法。

 

本を買う時にいつもブックカバーをしてもらうので、ふと整理を始めた時に「あれ?これなんだろう?」とカバーを剥ぐときのわくわく感。

そして「昔、こんなこと悩んでたのかな・・・」と嬉し恥ずかし昔の自分とご対面。

ちょっと恥ずかしい。

何歳のときに買ったのか、どんな心境で買ったのか、ブックカバーに書いておけば良かった。

さすがに心境を書くのは恥ずかしいから(誰も見ないのに)これから日付だけは書こうかなと思います。

 

83/いくら水を汲んでも、底には穴が開いている

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たしかに「暇そうにしている人」よりも、「忙しそうにしている人」のほうが一見、充実感がありそうに見える。じじつ、それが幸福であるという一面もあるのだろうが、そこで好んで「多忙な生活」を背負い込むようなことをすれば、ポタッポタッ・・・と、とめどなく漏水していく。 

 

この「いくら水を汲んでも、底には穴が開いている」というのは、常に充実を求める人ははたから見たらリア充うらやましい・・・と思われるかもしれないけど、実際は底に穴が開いているから、色んなことをしても充実感は得られないんじゃないかという話です。

 

最近ショートスリーパーとロングスリーパーの違いについて考えていました。

私はロングスリーパーなんですが、ある時こんなに寝まくってて人生無駄にしているんじゃないかと思ったんですね。

だって起きている間って色んな場所に行ったり、経験したり出来るじゃないですか。つまりショートスリーパーの人は人生超有意義に過ごしている!と思ったんですね。

そこで、最近まで出来るだけ寝ないようにしていました。(といっても6時間は寝る)出来るだけ色んなことをしよう!と息巻いていたわけです。読書も起きている分だけ読めるし、自炊にも時間をかけられるし、運動の時間も作れる!みたいに。

 

しかし、これは自分には向いていなかった。

電車では一駅過ぎれば常に意識がないし、仕事中もウトウトしちゃうし、何より読書していても全然頭に入らないんです。

そこでショートスリーパーとロングスリーパーの違いについて調べたら、ロングスリーパーの人は深く考えるからどうしても脳を休める時間が必要と書いてあって。これだ!と思いました。

そうそう。私常に何か考えちゃうんですね。

電車で地下鉄から地上に出たときに猛烈に悲しくなったり、なぜか戻れない青春の日々を回想し出したり、最近は文学書く人ってなんで貧乏なのかについてもんもんと考えたり。

考えることがすきなので、その分寝なくちゃいけないんですね。

 

とまぁつまり、人には人のやり方があって、それは十人十色なので無理に蛇口を捻っても漏水しちゃって結局空っぽになっちゃうんだと思ったのです。

これは経験として、強く実感しました。

例えばギターの神様ジミ・ヘンドリックスやイングウェイが一日6時間練習していたと聞いて、じゃあ一日6時間練習しよう!と思っても、それが出来る人間もいれば出来ない人間もいて、じゃあ出来ない人間は才能がないのかというとそうではないということです。

だって私は私だし、身体の作りも思考回路も生活リズムも全く違うんですから集中力の限度時間が違うのは当たり前なんです。

 

ちなみに私の集中力は30分です。激短です。

これも最近分かったことなんですが、1時間無理に勉強するより30分にした方が結果、楽しいから続くんです。

苦痛が生まれると漏水します。

それを痛感してから、他人がどんなに多忙なリア充生活をしていても全く何とも思わなくなりました。

他人は他人。

私は私。

 

色んなことをジャージャー詰め込んでも漏水しちゃ意味ないし、それだったらポタポタと一滴ずつ大切に積み重ねていきたい。

 

33/自分への素直さが、「得な人柄」をつくる

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人柄というのは不思議なもので、たとえば、ふつうなら強くいさめられなければならない失敗やそそっかしさも、その人の「得な人柄」という魔法のフィルターで濾過されると、他人の目には「愛敬」となって映ることもある。

 

結局「得な人柄」っていうのは、どんだけ利点を大きくできるかってことな気がします。

だって得より損の方が大きかったら素直になんてなれないもんね。

人柄は得な方がいいです。

そんで得を作るのは自分です。

 

16/「生きている人」だから、さまざまな表情をする

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うへへ

 

うれしいことがあったときは、素直に喜ぶ顔を見せることができる人。楽しいときには、楽しそうな顔をしてくれる人。悲しいことに出合えば涙を流し、腹立たしいことには不満そうな顔もする。そのような豊かな表情を持つ人には、その人が「生きている」という実感が伝わってくる。

その生命感、躍動感に、人の心は魅きつけられるということだろう。

 

これに尽きる。

 

生きるって楽しいことばかりじゃないし、やるせなさとか怒りとかそんなものの方が多いと思うんですよ。

怒ることは出来ていない人間のすることで愚痴を言うのはやめましょうとか、美人は常に笑顔とか、そんなの夢物語です。

楽しいと思えるのは辛いことがあることを知ってるからだし、嬉しいのは悲しいことを知っているから。

やるせなさとか怒りは、他者と共に生きていると分かっているから生まれるんです。

 

だから愚痴ばかりでもダメだし、笑顔だけでもダメなんです。

色んなことを感じられるようになれば、おのずと色んな表情が生まれる。

つまり、色んなことを感じて生きてみましょう・・・ということです。

 

あ~春がきたかも

春といったら花見だな~団子だな~

何か空が昨日より明るい気がするな~

小学校のときに、こんな空を見た気がするな~

 

とか。

こういう何にもならないことを考えていると、一人でもニヤニヤしたり急にセンチメンタルな顔になったりします。

私はこういう人が大好きです。

見てて飽きないから。

そして、他人に左右されていないから。

 

人を魅きつける人。

それは自分を生きている人。

怒りも喜びも自分から生まれ、自分で消化することができる人。