深夜図書

毎日23:30更新の書評ブログです。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

太陽の坐る場所/辻村深月~太陽面した女より手のひらを太陽にかざす女の方がよっぽど温かい~

≪内容≫

高校卒業から十年。元同級生たちの話題は、人気女優となったキョウコのこと。クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、それぞれの思惑を胸に画策する男女たちだが、一人また一人と連絡を絶ってゆく。あの頃の出来事が原因なのか…?教室内の悪意や痛み、十年後の葛藤、挫折そして希望を鮮やかに描く。

 

 

 あ~。私辻村さんのこっち系の話は好きじゃないんですよね・・・。

盲目的な恋と友情/辻村深月~女の美醜は女が決める~ - 深夜図書

 

女同士ってイロイロあるでしょ?なんて言われても、それって女だからじゃなくて人間だからあることで、特別女的なこと(美醜や男の話)で嫌な話題になったことが・・・記憶にない。逃げてるのかも。

 

この手の話って真梨幸子さんがよく書いている気がするんですが 

 いっそファンタジーなのかな、って思ってます。

 

 

 

見栄っ張りは強さ?

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自分の見栄のために、それまで何年も、会話すらしたことなかった人を式に呼んだの?今から、彼女を呼び出して、会ってどうするの。由希みたいに写真を撮って、会社の人に自慢するの?

元同級生が今をときめく女優になっていた。

周りの友達に「私あの子と親友なんです、今度一緒に旅行行くんです」と嘯く由希。当時全然仲良くなかったのに、結婚式のスピーチをしてほしいという真崎修

 

そしてその真崎修のことを、美男子だからという理由で好きな紗江子

彼は既婚者で、彼が紗江子に近づいたのは仕事を回してほしいからだと薄々分かっていても、どこかで「こんな美男子が私の彼なのよ、本当の彼を知っているのは私だけよ」という欺瞞が気持ち良くて、誰かに言いたくて仕方無くて、離れられずにいた紗江子。

 

高校時代は演劇部で美人だった聡美は、売れない劇団員。かたや元同級生は女優に変貌していた。自分がやっていることを友だちにも家族にも言えずに悩んでいる。

 

傷付かない予防線の中でぬくぬくと生きる島津

いつか由希が気付いてくれると信じて。

 

そして、高間響子という女王様は、自分の周りを美人やら可愛い人やらで囲い、自分の意中の相手に声をかけられたりした女子をいじめていた。

美人でいい人。そんな評価を求めていたし、そういう風に装っていても、気付けば残った友人はいなかった。

 

女優になったキョウコは何も気にしていないのに、皆がキョウコを何とか引っ張り出そうとする。

 

嫉妬や羨望が少しでもない人間はいないかもしれない。

だけど、私の一番身近な親友は本当に嫉妬や羨望がない。

「私は私、あなたはあなた」精神なので、本当に我が道にしか興味がない人間がいることを知っています。

 

こういう世界ってたぶんある。

会話の端に少しだけ毒を含んだ物言いをする女性を見ると、あぁこういう環境の中で育ってきたんだなぁ、と思う。

そういう人間は他人のことを心配する優しい人間のような雰囲気を出すのですが、そこに違和感があるので、結構すぐ分かります。

 

虎の威を借る狐って元来は虎に食べられそうになった狐が知恵を絞って「私を食べるとヤバイことになるぞ、信じられないのなら私の後ろについてこいや!」と言って虎を後ろに引き連れて歩いたら、周りの動物が(虎に)ビビって逃げ出したのを、虎が「この狐すげー!」と勘違いして、狐は食べられずに済んだって話です。

 

命の危機でも無しに、自分の知恵でも無しに、安易にそんなことするってバカにしてる気がしますけど、人を簡単にバカにするって怖くないのかな?と思う。

 

 

女子的強さ

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何だ、その軟な精神。

痩せて強く、美しくなるんだ。私も、その子も。

それは犠牲とか代償で説明できるものではなく、私たちにとっては当然の道理だ。

強い者には、いつだっていくらだって、きっと選んでもらえる。 

 強い者には、いつだっていくらだって、きっと選んでもらえる。 

この選ばれるということが強さなのかな?と思いました。

 

AKBの総選挙とかまさに選びたい男子と選ばれたい女子の構図だし、世の中のミスOOもそう。

選ばれた=価値が高い

という感覚があるんだと思うんですが、そこで選びたいにはならないものかね?と思うのですが、選びたい女子は肉食女子ってことになるんでしょうか?

 

これは由希の言葉ですが、彼女は一貫してこういう思考なのでそれを隠そうともせず自らの哲学になっているので嫌味じゃないです。

こういう思考の癖に「私全然そういうのじゃないの・・・」という子より全然好感持てます。

 

正直なところ、彼女はいろんな人を傷つけているし傷つけられてもいるのですが、人間って何が正しいとかってない(道徳的なこと以外)と思っていて、それが人によって快か不快かの違いという程度なので、彼女の選ばれるための努力をかわいいと思う人間もいればバカらしいと思う人間もいるでしょう。

 

私は自分で自分が選ばれたい人間なんだと自覚出来てる時点で、いいなと思います。そのことを隠そうとか自分で否定したりしないで肯定して、更に努力をする。

 

かわいいな、って思います。

 

 

 

同窓会してる?

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びっくりしたのが、同窓会ってそんなにやってるの!?ってことで、同窓会じゃなくてもクラス会とか・・・。

私一回も連絡来たことがない・・・というのも高校時代の知り合いの連絡先って誰ひとり残っていないのでまぁ来ないとか言う資格ないんですけど・・・。

 

中学のもきたことないし。

じわじわくる『同窓会』のエピソード - NAVER まとめ

 こういうときネット情報に救われる。

ビバ☆ネット社会!!

 

一度父が50歳くらいのときに同窓会行ってくる!といって遠い田舎へ帰郷してましたが、母はたぶん同窓会とか一切行っていない気がする。

 

なんか同窓会で会ったとして何話すんだろう?とか思ってしまうので、連絡来ても行かないだろうなぁ~と思います。

あの頃は~とか話すのも楽しいんだろうけど、過去を楽しんでいるときって空しさも同じくらい感じるんですよね。

 

あの頃あの頃って今更言っても意味ないじゃん!とか、今の話題ないくらい今を生きられていないのかな・・・とか、落ち込む方が多い。

 

あと初恋の人に会いたいけど、綺麗な初恋は綺麗なままで取っておきたい・・・という乙女な思想wもあったりして・・・

 

行くメリットより行かない理由の方が断然積み重ねられますねw

 

 

 いつか、私は自由になるだろうか。誰も私を縛らず、どこにも囚われることもない。扉は私の内にこそあり、そしてまた、私の内にしかない。

 太陽になれなくたっていいじゃん。