深夜図書

不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

オセロー/シェイクスピア~嫉妬は自ら孕み、自ら生れ落ちる~

≪内容≫

ムーア人の勇敢な将軍オセローは、サイプラス島の行政を任され、同島に赴く。副官に任命されなかったことを不満とする旗手イアーゴーは、策謀を巡らせて副官を失脚させた上、オセローの妻デズデモーナの不義をでっちあげる。嫉妬のあまり、妻を自らの手で扼殺したオセローは、すべてが、イアーゴーの奸計であったと悟り自殺する。シェイクスピアの後期の傑作で、四大悲劇の一つ。

 

 

現代的・・・というか、人情劇というか・・・普通というか・・・

妖精とか亡霊とか魔女が出てこない!!

ゆえに馴染みやすい!!!

 

最初表紙の布みたいなやつ、パンツめっちゃ伸ばしてるのかなー、そういうの流行ってたのかなーとか思ってたんですが、全然違いましたw

てかかなり重要なハンカチーフでした。

良く見たらすごく大きな布でした。恥ずかしい。

 

 

 

 

 美しい妻を持つ男の苦悩

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美女デスデモーナは身も心もオセローに捧げており、一切の曇りもない淑女でした。

それなのにオセローはイアーゴーの口車に乗せられ、デスデモーナを売女呼ばわりするまでになっていきます。

 

デスデモーナは全く見の覚えのない罪を愛するオセローから突きつけられます。

絶望する、デスデモーナ。

 

しかしこういった内容は現実でもあるようです。

女性には分からない?美人の彼女を持つオトコの悩みって? - NAVER まとめ

というか、相手が美女ではなくても彼女や妻に対して過剰に心配する男性はいると思うのですが・・・これって何なんでしょうか。

 

まさにこの心理こそ悲劇だなぁと思います。

女性は無実の罪を着せられ、男性も嫉妬に苦しみます。

愛し合っているのにね?

 

逆に女性がイケメンと付き合うときも心配の感情があるようですが、まず当人同士信じ合おうじゃないか!!と思うのですが、これは理想論なのでしょーか・・・。

 

イアーゴーの策略は見事で、デスデモーナに罪はなくてもまるで不貞なことをしていたかのようにオセローを信じ込ませます。

オセローが不安になるのも分かります。

 

だけど、デスデモーナよりもイアーゴーを信じるという心理が謎でした。

嫉妬するときって相手のことを信じられないって決めつけているんだろうなぁ・・・と思いました。

まさに聞く耳持たず。。。

恋愛って難しいですね。

 

二人出会わなければ・・・死なずに済んだのに・・・。(ポエム)

 

 

 

 

嫉妬はどこから来るの?

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でも、嫉きもちやきなら、覚えがないだけでは安心いたしませぬ、何かあるからくのではない、かずにいられないから嫉くだけのこと、嫉妬というものはみずから孕んで、みずから生れ落ちる化け物なのでございますもの。

 まさにそーだなぁって思いました。

びっくりなんですが、オセロ症候群っていう言葉があるの知ってましたか?

配偶者・恋人に対して異常に嫉妬深い『オセロ症候群』 - NAVER まとめ

 この作品から生まれた言葉のようですが、度を超える嫉妬ってかわいいで済まされないですよね。

恋人の戯れで治まらず、破滅、文字通り死に向かいますよ。

 

嫉妬は不安からくると言われています。

不安を恋人に押し付けても、上手くいかないんですよね~。。。

嫉妬している本人が辛いのもすごく分かるのですが、押し付けられた方も辛いのです。

 

というか、自分の不安は自分で何とかするしかないので、恋人に何とかしてもらおうというのがまず間違いなのです。

好きだから分かってくれるだろう?

愛してるから理解してくれるだろう?

っていうのはほぼ脅迫だと思ってます・・・。

 

嫉妬にとりつかれた人ってびっくりするくらい妄想というか、ないことをあることにしてしまうんです。

自分で作った苦しい幻想世界しか信じられなくて、現実の平和な世界を信じられない状態になっているんです。

 

だけど、相手は現実世界に生きているので、相手の幻想世界での出来事を理解してあげることは出来ないのですよ。

 

まさに

嫉妬というものはみずから孕んで、みずから生れ落ちる化け物なのでございます。

 

嫉妬は化け物なのです。。。

愛する人をそんな化け物と戦わせていいのですか?

自分が辛いから相手も苦しめっていうのが愛なのですか?

 

嫉妬は手放しましょう。

その先には破滅しかないのですよ・・・。

 

シェイクスピアの四大悲劇で一番の悲劇だと思う。

魔女も幽霊も妖精も関係ない。

そこに在る人間たちだけで起こる悲劇こそ、救いようのない悲劇。

 

 

 

 

過去や悲しみに捉われてはならぬ

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過ぎ去りし禍いを歎くは、新しき禍いを招く最上の方法なり。

この一言すごいなーと思いました。

ほんとうにそう。

過去の後悔とか、恐怖とか、悲しみ、苦しみって尾を引くものですが、それを引きずった先ってまた同じものが巡るんですよね。

 

例えば嫉妬も、今の恋人に不安な行動がないのに、以前の恋人の不貞を引きずったせいで何の罪もない今の恋人に無実の罪を着せてしまう、過剰に攻撃してしまうってことがあると思います。

「実は昔こういうことがあってさ・・・だからなんだ・・・」っていうのは、今の恋人には関係ないことですよね。

 

でもこういうことを言われた方は「そっか、そういう傷があったんだ・・・」って受け入れると思うんですよ。

「いや、でも自分関係ないし」と割り切れる人は少ないと思います。

 

だけどそれって実際は関係ない罪を負わされているのと一緒なので、破滅に向かってハンドル切ってるような気がするんですよね。

 

だからね、過去の後悔とか悲しみ、苦しみは忘れなくていいし、無理に無かったことにしなくていいし、大事に取っておいてもいいと思いますが、そのことに捉われてはいけないと思います。

 

それは自分も周りも、愛する人も結果的に傷付けてしまうと思うからです。

 

 

人生一度きりです。

禍いには立ち向かわず逃げたっていいんです。

幸せになりましょう。