深夜図書

不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【映画】君の名は~足は前に進むけど、心は失われた時を探している。~

≪内容≫

新海誠監督ほか気鋭のスタッフが集結し、社会現象を巻き起こした大ヒット作。夢の中で入れ替わる少年と少女の恋と運命を圧倒的な映像美とスケールで描き出す。主題歌を含む音楽を人気ロックバンド・RADWIMPSが担当。

 

 

秒速5センチメートルやん・・・!!!!!!!!涙

 

これはいいわぁ。

ただの恋愛アニメ映画じゃなかった・・・。

号泣っていうよりぽろぽろと涙が出るような感じで、はぁ~いいもん見させてもらった感がすごい。

 

もうSFやんこれ。

すごいわぁ。青春SFほんと滾るわぁ。

 

これ観てやっとRADWIMPSの曲の意味が伝わってきた。

これは・・・いいわぁ。

 

 

 

 

私たちは残像を追いかけながら生きている

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↑本作で一番度肝抜かれたシーン

やっぱり絵の綺麗さが半端ない。

特に雨の描き方がすごすぎると思う。

たぶん新海さんの映画は全部見てると思うけど、毎回超えてくるなーと思う。

「言の葉の庭」も雨や自然がすごくきれいに描かれていたけれど、今回のこの雨のシーンは本気で感動した。

写真かと思っちゃうよ!

 

 

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探しているのが誰か、なのか、どこか、なのか、それともただ単に就職先なのか自分でもよく分からない

ずっと何かを誰かを探しているような気がする

私は「誰か」ではなく、「どこか」を探している人生のような気がします。

こういう気持ちって誰もがうっすらでも持っているものなんじゃないかなーと思っていて、だけどそれを表現することはとても難しいと思っていました。

 

人はみんな、そういう気持ちを持っていながらも日々をこなしていくことに追われるし、得体のしれない何かを探すより、目の前の現実の方が自分を保証してくれるしね。

 

 

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何度も何度も「絶対に忘れない」と誓っても、忘れてしまう君の名前。

細かいことを言うとネタバレになってしまうので避けますが、この現象って日常を少し盛っただけのような気がするんです。

 

主人公たちは高校生でまだまだ若いんですけれども、やっぱり年を重ねるごとに「絶対に忘れない」と誓ったことだって薄れていくんです。

それを彗星のように超高速で早回しした結果とも感じました。

 

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私たちは未来に向かって進んでいくんだけど、いつだって過去の出来事や残像を追いかけていると思う。

足は前に進むけど、心は失われた時を探している。

 

よく「古の記憶より」みたいな言葉ってあるけれど、私たちの身体の中のDNAだって古の記憶みたいなもんだし。

 

 「あれ?いつかこの光景を見た気がする」っていうデジャブってありませんか?

学生のときに、友人と笑い転げたとき、

 

私:「あれ?OOちゃんがこんなこといって、その次にOOちゃんがつっこんで、それでみんな

笑って・・・あれ?どっかで見たような・・・ねぇ前にもこんなことあったよね?」

 

友人:「「「いや、知らん。」」」」

 

っていうようなことがあったなぁ。

 

旅行に行って、なんだかこの地区は嫌だなーと感じたり、逆になんの縁のない土地で懐かしさを感じたりすることも。

そういうとき、「前世に何かあったな。」と思ったりします。

 

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中島みゆきさんの名曲「糸」と、本作の三葉が守る糸守の伝統の意味は同じ。

人と人との繋がりを意味しています。

 

昔は歴史の勉強が大嫌いで、なんで未来を生きるのに過去を学ばねばならんのやーと思っていたのですが、それは繋がっているからなんですね。

 

そういう繋がりの尊さも本作では描かれています。

私たちが今現在、そして未来に起こる出来事を回避するため、もしくは被害を最小限に抑えることができるのは、過去があり、それが現代へ繋がっているからです。

 

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縁があって届いた糸を掴みそこなわないように。

運命ならまた巡り合えるというけれど、私はそうは思わない。

糸を常に私たちの前に垂れ下がっていて、それを私たちが掴んで相手が掴んだ場所まで進むことができるかってことだと思う。

 

三葉も瀧くんもお互い自分から行動していました。

だからこそ糸が大切な絆になったのです。

 

行動しなきゃ絆は作れない。

糸を編んで"何か"にすることは出来ない。

「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション

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こんなにテーマが盛りこんであるのに107分に収める構成すごすぎる。