深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【映画】泣く男~殺されないと果たされない夢を持ってしまったら~

≪内容≫

完璧だった殺し屋が犯した、ただ一つの過ち。逃れようのない罪に、自ら課したラスト・ミッションとはー

 

 

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 この映画のおかげでタグ「映画ーアクション」が増えました。

アクションって言ったら、ジャッキー・チェン作品か「ナイト&デイ」くらいしか見たことがなかったんですが、これめっちゃかっこよくない??と思うのですがどうですか。

 予告も見ずに、韓国の殺し屋ってだけでクリックしたけど、クリックした過去の自分GOODJOB!!!

 

 ただ、ジャケット「メメント」と似すぎぃ!

メメント (字幕版)

メメント (字幕版)

 

  あと、ところどころウォンビンが・・・・

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華丸さんに見えるw

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他にもこの人、日本人のこの人に似てるなーって人多数。やっぱりアジア人だから似てるよね。

 

 

 

アクションすごすぎる

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 動きが多すぎて綺麗にスクショできない。

とりあえずガンアクションと肉弾戦がすごいあるんですが、まず音がいい。(特に殴るときの音)めっちゃ痛い音する。

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 住宅地に殺し屋が集結するという超展開。

これブラクラ好きな人はめっちゃ気にいると思う。

 

  アメリカの殺し屋?もいるんですが、なんでこいつこんな重装備なんやwと思うほどウォンビンがスマート。見てる側がつい「うぉっwうぉぉおおおおおwwww」とテンション上がるくらいずっとアクションしてる。いや・・・かっこいいかよ!!

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 女も容赦なく殴るし蹴ります。

 韓国の映画って効果音がすっごく痛いから、邦画でも男が女を殴るシーンはあるんだけど、韓国の方が遠慮ない感じ。もちろん実際は分からない。

 

 でも邦画であんまり暴力的なのに当たらないんですよね。見つけるのが難しいというか・・・ビンタくらい?拳で殴るのはほとんど見たことないな。

 日本の女性って逆撫でするような言葉を憎たらしい顔で吐けないんですよ、たぶん。「メメント」のナタリーとか、「いや言い過ぎだろ、むしろ殴られに行ってるだろ」ってくらい暴言吐くし、このモギョンも恐怖はあるけど、失うものがないから「だから何よ?」ってくらい強気なのです。

 

 日本の女性をゴリ上げするわけじゃないんですが、映画見てると日本の女性って、唇噛みしめて言ったり、目に涙を浮かべて言ったり、もうとりあえずなんだか殴れないシーンが多いのです。後は、意図的に殴るシーンを音だけにして映像は風景とか、そういう描写が多いので、何となく邦画には暴力があんまりない気がします。

もちろん実際は分からない。(大事なことなので二回言った。)

 

 これ流血シーンはもちろん人が死にまくるし、バイオレンス満載、子供は置き去り・・という超大人映画です。夢溢れる子供には見せたくないな、絶対に。

 

 

二人の子供と二人の母親

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 殺し屋ゴン(ウォンビン)とその母。

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 そしてユミとモギョン。

 

 どっちの母親も子供を捨てるんです。ゴンの母親は自殺。モギョンは父親の元にユミを送る。そしてユミはゴンに撃たれて死ぬ。

 

 この作品はゴンがモギョン暗殺の命を無視し、組織を裏切りモギョンを守る話なのですが、なぜゴンはモギョンを守るのでしょう?

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 むしろ自分の母親とダブって憎いんじゃないかと思える。だってユミはモギョンが引き取ってたら死ななくて済んだ。子供より仕事を選んだモギョンに対してゴンは少なからず自分の母親を重ねていたはず。

 

 

こうあってほしかった母親

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 モギョンはユミを思いむせび泣いてアルコールに頼る日々を送るようになりました。

ゴンはモギョンを殺すため忍び込んだ部屋でその姿を目撃します。

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 ゴンは母親から泣くな、と言われて育ちました。

そして母親が死んだときも、殺し屋になってからはもちろん涙とは無縁の生活を送っていたのです。

母親が死のうが、誰を殺そうが、ユミを殺めようが生きるためには泣いてはいけない。それは弱さに繋がって死に行き着くから。

 だけどユミを思って泣き壊れていくモギョンの姿にゴンはこうあってほしかった母親を見たのではないでしょうか。

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 ゴンがモギョンを守った理由。

それは、母親が子供のために仇を討つ姿を見たかったからではないでしょうか。

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 母親が子供のために何かをする姿。

それも、人殺しという道徳を外れてまで子供のために動く姿。

だからこそ、ゴンはモギョンに撃たれて、初めて母親という存在、自分のアイデンティティーを得たのではないか・・・と思います。

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 泣いたら最後。

子供にこんな顔はさせたくないですよねぇ・・・。

しかも本作に出てくる子供二人は死んじゃうし・・・掘り下げすぎると辛すぎる内容ですね。

泣く男

泣く男

 

  韓国映画って純愛もいいんだけど、やっぱりバイオレンスが魅力だなぁと思います。

諸行無常の邦画、エンターテイメントな欧米、バイオレンスはアジア、クレイジーはスペイン映画・・・と今のところカテゴライズされています。