そうそうそう!と頷きまくりの一冊。
まずこのタイトルからして「私の事?」と思ったくらい。
だけど、読後の今では「今まで私の事好きって言ってきた人って私の事なんか好きじゃなかったんじゃないか」と思ってます。
だから結局、今まで出会っていい人なんかいなかったんだから気にしないで自分が変わっていこう。
そう思った。
自分に興味がない人が好き
心のどこかで自分を「ダメな女だ」と思っていると、あなたのことをなかなか受け入れてくれない男性や、あなた以外のことに夢中な男性が、とても魅力的に見えることがあります。
あなたが彼に惹かれたわけを思い出してみてください。
「私に、何か教えてくれそう」
「私をひっぱりまわして、知らない世界に連れてってくれるかも」
そんな気持ちに心当たりはありませんか?
つらくて苦しい恋への道のりは、相手と出会う前に「自分自身を嫌うこと」から、すでに始まっているのです。
私は自分から好きになった事が初恋(小学生)以来ありません。
そして、「いいな」と思うのはまさに
「私に、何か教えてくれそう」
「私をひっぱりまわして、知らない世界に連れてってくれるかも」
この感情から。
だから年上が好きだった。
早く大人になりたくて、だから相手が大人なことが条件だった。
私より仕事が大事で、趣味があって、時に説教してくれて。
そういう所に惹かれてた。
だけど、一緒にいる内に相手の愛情が私に移って私が一番になった時、一気に冷めていく自分がいた。
初めは確かに好きだったのに。
今では自分のどんな言動や態度が相手の怒りを買うか分からなくて
一生懸命「正解」を探してた。
「愛してる」って言ってくれるのに
イベントの時は食事に行ってプレゼント渡しあって
幸せそうな恋人になれてる筈なのに
苦しくてしょうがない。
周りに相談しても「愛されてるんだよ」「心配なんだよ」って「いいなぁ」って言われた。
どうしたらいいか分からなかった。
これが「愛」なのか。
皆がしてる恋愛はこういうものなのか。
自分が「幸せ」を感じられないだけなのか。
自分が贅沢なのか。
彼と付き合って1年目の健康診断で7キロも体重が減ってた。
「男のインチキ自己肯定」にだまされなくていい
あなたが彼とつきあっていて、「二人の関係は順調で、なんの問題もない」はずなのに、「なんとなく苦しい、何かがおかしい・・・。でも、きっと私が高望みしてるだけだ」とか「そんな贅沢を言う私が悪いんだ」という感覚があるとしたら、彼のインチキ自己肯定に振り回されている可能性があります。
「インチキ自己肯定」をしている男ほど、他人を「支配」したがるんです。自信満々で他人を支配しようとしている人を見たら「この人は、本当は自己受容できていないんだな~」と思って、間違いないでしょう。
そういう人は相手のことを支配できなくなると、こんどは相手のことを徹底的に否定し始めます。
他人を否定するということは「自分を受け入れてない」証拠です。
(中略)
どうしてあなたは「彼のインチキ自己肯定」を信じてしまったのでしょう?
あなたが彼に惹かれた部分は、彼の「自信満々感」や「仕事が出来る感」や「包容力がありそうな優しい感じ」だったんじゃないでしょうか。
「いかにも自己肯定している感じ」は魅力的に映るものです。
しかし、その「彼の魅力」は、本来は「あなたが自分自身で、しかもインチキではなく本当に、身につけたいもの」だったはずです。
自分で実現するよりも「彼と結ばれる」ことで早く「そうなれる」気がしたから、彼を好きになってしまったのではないでしょうか。
まさにその通り。
彼は私の事を嫌いなんじゃないか、何で私と付き合ってるの?と思う位否定してきました。
そして、私が彼に惹かれた理由。
「仕事が出来る感」や「包容力がありそうな優しい感じ」
ほんとこれ。。。
自分で実現するよりも「彼と結ばれる」ことで早く「そうなれる」気がしたから、彼を好きになってしまったのではないでしょうか。
ほんとこr(ry
結局、全然彼の事好きじゃなくて自分の事しか考えてなかった。
自分が欲しいものを持ってる人に好きになってもらえたら、自分もそれを手に入れられる気がしてた。
バカだなぁ。
彼も私も「恋愛」してるフリしてただけ。
押し付けあいっこしてただけ。
ちなみに女性のインチキ自己肯定は自分の子供を支配しようとするらしいです。
恋に縛られない
たしかに「あなたが恋しちゃった相手が、あなたを苦しめる」のは彼の心の穴のせいです。
が、だからといって、あなたが彼に「ちゃんと自分の心の穴を見なよ!」とか「○○君はインチキ自己肯定していてムカツクよ!」とか言ったり、この本を読ませたりしても、なにも始まりません。
「正論」 というものは通じないんです。
なぜかというと、それを彼に向かって言ってるあなたは、彼を愛しているのではなく、まだ彼に恋してるからです。
心の奥にある「ほんとうは彼を支配したい」という気持ちが、それを言わせてしまうのです。
そして、そういう時に発する言葉は、ぜったいに相手に伝わらないんです。
自己受容は、たとえ恋人であっても他人が「させる」ことはできません。
相手の心の穴につけ入って「恋させる」ことはできます。
それをやってる人は、いっぱいいます。
でも、むりやり「愛させる」ことはできないんです。
そう。正論って通じない。
真剣に「愛してる」つもりだった。
でも、恋してただけだった。
正論で彼を支配しようとしてただけだった。
この本読んで本当に良かった。
ここの一節読むまでなんで自分が「冷たい」って言われなきゃいけないのか疑問でしょうがなかった。
けど、恋愛に限らず私は「ありのままを受け入れる」ってことが苦手。
ここが自分の心の穴なのかなって思う。
男女関係は自然に手に入らない
私はよく女性誌の連載や特集で、彼氏ができない、結婚ができない女性の悩み相談を受けるのだが、ものすごく多いのが、「寂しさに耐えきれない。だからこの心の隙間を埋めてくれる彼氏がほしい」という一見、まっとうな動機。
しかし、著者も言っているように、ぽっかり空いた自分の穴は、絶対に他人では取り扱えず、どんなにラブラブな彼氏がいようが、いい夫と添い遂げようが、自分で把握し、メンテナンスしなければならないものなのです。
(中略)
現在は、恋愛やセックスなどの男女関係は、「年頃になった人間は、自然と手に入るもの」なんぞではなく、まともなソレを人生で体験できるほうがレアでラッキー、というほどに困難になってきている。
(解説/湯山玲子)
自分の問題を他人に投げちゃいけない。
私は今まで「恋人」とは、誰にも言えない弱い部分をケアし合う関係だと思ってた。
だから、自分が上手くいってる時は特に彼氏は欲しくないけど
自信がなくなった時とか、不安な時ほど欲しくなる。
恋人に「愛してるよ」とか「好きだよ」とか言ってもらうことで、自分のことを認めようとしてた。
けど、それって自分で自分がダメな時でも認められるようにならなきゃダメなんだなって気付いた。
なんか恋愛の本って思って手に取ったけど、人間関係にも言えるなと思った。
自分が欲しいものは自分で掴まなきゃ。
自分を受け入れて人を愛せるようになりたい。
その大きな一歩を踏み出せた気がした。
なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか (文庫ぎんが堂)
- 作者: 二村ヒトシ
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2014/04/10
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恋愛うまくいかない人、読む価値有りです。