≪内容≫
若き起業家にして巨大企業のCEOであるMr.グレイ(ジェイミー・ドーナン)に、学生新聞の取材をすることになった女子大生・アナ(ダコタ・ジョンソン)。恋愛未経験のアナだったが、会った途端、謎めいたグレイに惹きつけられ、またグレイもアナに惹かれ、二人は急接近する。
初めての恋と大富豪グレイとの夢のような毎日に、すべては順調かのように見えた。しかし、やがてグレイの威圧的で強引な態度と支配欲に、アナは翻弄されていく。そして、ついに差し出された契約書。身も心も絶対服従することを約束する内容で、その契約書は、グレイの歪んだ愛情表現を実現するための秘密のプレイルームの扉へと続いていた。
初めて知る恋心と欲望への探求心のあまりに、アナはグレイの望む退廃的な性と快楽、契約とルールに縛られた禁断の愛を受け入れていくが・・・。
なんかトワイライトっぽいな~と思って見ていたのですが、wikiを見たら「ステファニー・メイヤー著の『トワイライト』シリーズのファン・フィクションとして書かれたもの」と書かれていました。納得。
急展開と強引でゴージャスな男性というのは「快感♡フレーズ」を思い出させました。
↑超人気ロックバンドのボーカル咲也と普通の女子高生愛音の物語。
マンガならマンガとしてのめりこめるんですけどね、いざ生身の人間となると・・・なんだか違和感を感じてしょうがない私なのでした。
禁断の愛という呪い
主役の男・クリスチャンに取材を申し込んでいたケイトが風邪を引いてしまったため、代理取材にきたアナ。
そこで二人は運命を感じる。
ドジっ子アナちゃん書くものを忘れて迷っていると鉛筆(え?いまどき?)をクリスチャンが渡すのですが、渡されたら貰った同然になるのはアメリカ流(日本でもそうなのか?)なのか、頭の方をガジガジ噛んでしまうアナ。
つーか書くもの忘れてもレコーダーピッってしてるんだから大丈夫だろうよ!!とか、まぁとにかくつっこみ所が多い作品です。
とりあえず、強引なクリスチャンにお茶に誘われたり、ワインをもらったりするシーンがたくさんあるんですが、クリスチャンは意識してなのか無意識なのか、もてなすけれど相手が口をつけそうになると飲食物を取り上げるか、物理的な移動によって絶対に口をつけさせない。
飲んだり食べたりするシーンも一応あるんですが、ほんの1秒ほどです。たぶんクリスチャンは二回、しかも一口くらいしか食べていないです。
食べない人、寝ない人って私の経験上、何か不健全なものを抱えていることが多いです。これが狙った演出なのか分かりませんが、私だったら最高に嫌ですね。飲み食いを制限されるのは。
更に自分でアナを誘っておきながらいきなり店を出て「俺に近づくな、これきりだ」とか言う。まあ雰囲気なりニュアンスなりで意味は伝わるのだけど、ちゃんと言葉にしてほしい人には意味不明展開ですね。
サディストなクリスチャンはアナの気持ちなどおかまいなしに自分のやりたいようにアナを振りまわすのだけど、振りまわしておきながら自分で自分がコントロールできなくなっていくことに動揺していく。
恋もその先も初めてのアナには比較対象がありませんから、クリスチャンの行動が普通の恋愛の範囲なのか見極めることが出来ません。
初めての恋なら大富豪のイケメン年上男性というだけで舞い上がっちゃうよね。
クリスチャンとアナは一般的な恋人ではない。契約書さえ書かされるアナだし、アナから触ることと一緒に眠ることは禁止されている。
それなのに自分の実家に帰ることを言わなかっただけでお尻ぺんぺんされるアナ。かわいそすぎる。
クリスチャンが契約とか支配とかに拘るのは恐怖からだと思われます。愛されたことがないから、何かで縛らなければ失ってしまうと思っている。そのために縛る、自由を奪う、全てを把握しようとする。
自分の中に愛が無ければ相手が何を欲しているかより、自分の不安や渇望の方に囚われてしまいます。
パン屋を襲うで出てきた呪い。
この呪いが魅力になるところでもあるとは思いますが、この呪いは一緒にいる人も巻き込みます。巻き込まれたアナ。クリスチャンが呪いを解かなければ幸せは訪れません。
この本に書いてありましたが、男の人(欧州男性?)って複雑でした。
呪いを解いて、幸せになってもらいたいです。なむなむ。