≪内容≫
アメリカには死刑執行直前の囚人が食べたいものをリクエストできる権利がある。極限の精神状態において、死刑囚たちは最後の食事にいったい何を望んだのか。彼らの最後の食事のメニューを詳細に調査した興味深い一冊。
私の大好きな桜庭一樹さんが読んだ本に上げてたので読んでみた。
今読んでいるのが、「心臓を貫かれて」という本で、死刑囚ゲイリー・ギルモアの弟マイケル・ギルモアが書いた作品。訳者は村上春樹氏。
本書の中にも出てきました。ゲイリーの最後の晩餐。
ハンバーガーの国アメリカ
圧倒的ハンバーガー・・・!!andコーラ!!
あとはステーキとかケーキとか。
チョコシェイクやアイス、チーズなど。
これ見て無性にハンバーガー食べたくなりました。
最寄駅にびっくりするぐらいハンバーガー屋ないので、セブンのチーズバーガー買ってみました。葉ものが入ってないので不安でしたが結構おいしい。
日本だと何になるのかなぁ。
やっぱり米?
豚汁とか?ハンバーグ?分からん。
それにしてもなんで死ぬのに食べるんだろう。
普段は食事っていうのは、生きるために不可欠で、生きるために食べなければならないと思ってる。
そんで、ただ何でもいいから食べるっていうのだと死ぬかもしれないからバランス考えたりなるべく身体にイイモノを食べようとする。
全部生きるため。
なのに、死ぬ前に最後の晩餐として自由にオーダーできるとはどういうことだろう?
そして人が死ぬ前に何を食べたいか、何を食べたか、それを知りたいと思うのはなぜだろう?
もちろん、オーダーしない死刑囚やコーヒーのみで済ませた死刑囚もいました。
だけど大半は尋常じゃない程食べてます。死ぬのにね?
これってやっぱり食事が単なる生命維持作業ではなく、快楽に繋がるからなんですかね。全ての快楽を失う前に、味わう。
何かで読んだんですけど、天国だかエデンだか、パラダイスだか忘れたけど、そういう苦しみのない、痛みのない世界って快楽もないのだそうです。
つまり五感で感じることがない世界、的な感じで書いてあって、それって幸せなんかな?ってのを読んだんですけど、なんだったかな。
天国の本とか読んだことがないので、こういうの読んでみようと思います。
「王様になるかもしれないし、一生掃除人で終わるかもしれない。でも、誰も死から逃れることはできない」
本書に載ってる死刑囚の罪はほとんど強盗殺人でした。
しかも銀行強盗とか大きな金額じゃなくて、庶民を襲うから至って小額の場合もある。
なんで、殺されなきゃいけなかったんだろうな。
こういう本を読むと、事件の内容や温度はほとんど伝わらず死刑囚ばかりに注目してしまう。人を殺す人間が、いつからそうなってしまったのかっていうのは分からない。でも、本書の中の何人かは親からの虐待や血筋だというものもあった。
だけど、だとしても。
殺された人間にとっては関係がない。
なぜ、その尻拭いを関係のない人間が被らねばならない?
ずっと昔からそのことを考えてた。
本書と「心臓を貫かれて」を読んで思ったこと。
殺された人間は一緒に背負わされたのじゃないだろうか。
世の中には色んな考えがあって、例えば前世が悪かったとか、神様は乗り越えられない試練は与えない、とかね。
だけど、そんなの無茶苦茶じゃないか、と私は思う。
彼らが最後に何をオーダーしたのか、よりも、それを食べておいしいと感じたのか、ただ義務として、もしくは生の名残りとして食べたのか、それを知りたいと思った。