深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【映画】泣く男~殺されることで救われる、憎まれることで愛を知る~

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≪内容≫

完璧だった殺し屋が犯した、ただ一つの過ち。逃れようのない罪に、自ら課したラスト・ミッションとはー

 

 

 予告も見ずに、韓国の殺し屋ってだけでクリックしたけど、クリックした過去の自分GOODJOB!!!

ちなみに「アジョシ」はこちら↓

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  • 発売日: 2015/03/15
  • メディア: Prime Video
 

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てかジャケット「メメント」と似すぎぃ!

メメント (字幕版)

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母親と子供

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 主人公の殺し屋・ゴンは、不本意にも小さな女の子を殺してしまう。その女の子こそターゲットの娘だった。

 罪のない命を奪ってしまったことに罪悪感を持ちつつも、いつも通り任務を遂行しようとターゲットであるモギュンを監視していると、そこにはターゲットにされるほどの女でありながら、一人の娘を失い悲しみに暮れるもう一つの姿が見えてきた。

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 モギョンは家族より仕事を選んだ娘のユミが泣いて嫌がってもパパのところに行け、と突き放す。

 愛のない母親だと思っていた。しかし、ゴンは渡された調査結果上ではなく、完全にプライベートなモギュンを見て迷いが生まれる。そこにいたのは死んだ娘のビデオを見ながら酒に溺れ悲しみの真っただ中に落ちていく母親だった。

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 幼い日のゴンはアメリカに夢と希望を持った母親と一緒に放浪の旅に出た。言葉も分からず頼れるのは母親だけだったが、母親には邪険に扱われしまいにはゴンを残して一人でこの世を去ってしまう。

 

 ゴンは母親に捨てられ、モギュンの娘・ユミもまた母親に捨てられる。ゴンは「泣くな」という母の言葉を胸に生き続け、そして自分と同じように捨てられた子供・ユミを殺してしまったのだ。

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 ゴンにとって、自分の母親は子供を邪魔扱いしてこの地に置き去りにして遠く旅立った人間だった。母親はそういうものだと思うしかなかった。

 だが、子供を殺されたモギュンの姿はゴンの母親像を根底から打ち崩し、過去の優しかった母親の記憶まで呼び戻すのだった。

泣く男

泣く男

 

 韓国映画って純愛もいいんだけど、やっぱりバイオレンスが魅力だなぁと思います。

諸行無常の邦画、エンターテイメントな欧米、バイオレンスはアジア、クレイジーはスペイン映画・・・と今のところカテゴライズされています。