≪内容≫
信じられないような事実に基づいたこのドラマでは、鬼姑タイン・デイリーが孫の養育権を得るために嫁の殺人を計画する。
マザコンとは、はたして息子に原因があるのか、それとも母親に問題があるのか。原題「THE PARFECT MOTHER」。文字が強いんじゃあ!完璧な母親ほど怖いもんないわ。
生まれ育った家族と作り上げる家族
国が違うと文化が違うから、こういうの見ても「アメリカだから・・・なのかな?」とか思ってしまうんですが、これやっぱりアメリカでも異常なのかな?
マザコンといっても、母親は息子には結婚して欲しくて、何度もお見合いの話を持ちかけている。息子は辟易しているけど、母親の頼みだししゃーない・・・って感じで待ち合わせ場所に行くと、彼女と意気投合。
ジョンは飛行機を使ってキャサリンにプロポーズ。
二人はめでたく結婚。
しかも新居までジョンのお母さんがプレゼント。キャサリンは音楽教師だし、「家なんてもらえないわ・・・」と戸惑うも、家族なんだから当たり前の感覚のジョーに押し切られるように納得してしまう。
義母は最初、キャサリンに対して友好的だった。・・・というかこの義母はマザコンというか息子も愛しているというよりか、孤独になるのが怖いから、孤独から逃れるための方法が支配しか思いつけなかったんじゃないかな?と思う。
しかし、色々と二人の生活に口出ししてくる義母についにキャサリンは「自立」を申し出る。支配したい人間からしたら一番怖いんじゃないですかね、「自立」という言葉は。
しかし肝心な夫が全然自立してくれない。
彼の言い分としては母親の言う事を聞くのは、家族だから。助けあうのも口出しするのも家族だから、と言うのです。
怒り心頭の義母はキャサリンを追い出すことを決意。となりで縄跳びしているお兄ちゃんに宣告。お兄ちゃんは母親のために法廷ででっち上げの嘘をもっともらしく発言します。キャサリンに誘惑された・・・と。
それからも義母についている近所の人たちからの悪意ある嘘の証言に打ちのめされるキャサリン。キャサリンが浮気しているという根も葉もない義母のたれこみを信じたジョンも法廷で涙するキャサリンと、自分が一緒にいたキャサリンの言動や行動とかけ離れた証言に疑問を持ち、二人の間の子供・マシューの親権はキャサリンが会得。そして離婚は成立した。
ここで遠方に引っ越すとか、ジョンがキャサリンに接触しなければまた結果は違ったのかも知れない。ただジョンは情けないけれど、自分の母親と兄弟の異常さを無意識に感じとっていたよう。
自分を守ってくれる家族の元では満足できず、もう一度キャサリンと自分の家族を作りたいと会いにくる。キャサリンもジョンを嫌いになったわけではなかったし、法廷自分の味方になってくれたジョンに対して憎み切れなかった。
悪いのはジョーの家族でありジョーではない。
しかし、その後も自宅に「お前の棺だよ」と書かれた棺桶のパンフレットや無言電話という義母からの嫌がらせが続く。
もちろんジョンは「おふくろはそんなことしないと思うけど・・・うんまあ注意して見てみるよ」というような呑気な対応であった。
警察に届けても、すでに義母がキャサリンからの嫌がらせと称した届け出を出しているため、警察も相手にしてくれず「嫌がらせはやめろ」とキャサリンのせいにされてしまう。
ちなみにキャサリンだけでなく兄と結婚したシャーリーンも嫌がらせを受けていた。なぜここまでするかというと、孫が欲しいから。
キャサリンがどれだけマシューを守ろうと、マシューの姓はポダラスで我々の一族である、というのが義母の主張なのだった。
ちょうど親が「アイムソーリーカンナムグ」という韓国ドラマを見てて私も途中から見たんですが
これも自分の実の息子のためなら今まで育てた養子の息子も、他の女の子供もどーなってもいいという母親がいるんですがね・・・母親が権力持っちゃうとあらぬ方向行くときもあるのね・・・と思う今日この頃。
思いやりって大事ですよね。人の子だろうが、国が違おうが・・・さ。