深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【今週のお題】読書初心者にこそ長編小説を薦めたい。あと、人が読んでる作家の否定はしないでほしい。

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 今週のお題「読書の秋」ということで、常々思っていたことを書こうと思います。

 ちなみにこの画像は私の本棚の一部分で、自分の中で上位に入ってる物語たちです。だから作家順で並べるとか、日本・海外で分けるとか、そういう器用なことはしていません。

 

 タイトルで「読書初心者にこそ長編小説を薦めたい。」とか言っといて全部長編じゃねーじゃねーか!!!

 と思う人もいるでしょう。これにはわけがあるのです・・・。

 

 

読書初心者あるある

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 趣味が読書って言うと、大体何読んでるの?とか誰が好き?とか聞かれます。それは素直に答えればいいし、その回答の返答が「知ってる!」だろうが「知らん」だろうが否定にはならないので全然いいんですけど、問題は「読書始めたくって・・・何かオススメありますか?」と聞かれるときである。

 

あるある①聞いといて否定する。

パターンA

私:「オススメか~好きなの読んだらいいんじゃないですか」

 

相手:「今何読んでます?」

 

私:「村上春樹」

 

相手:「いや、村上春樹はちょっと・・・」

 

パターンB

私:「どういう系統が好きなんですか?ミステリーとか恋愛とか・・・」 

 

相手:「うーん、わかんない」

 

私:「じゃあベストセラー小説とかどうです?」

 

相手:「あなたの好きなやつ知りたい」

 

私:「桜庭一樹」

 

相手:「知らん」

 

パターンC

相手:「とにかく面白いの教えて」

 

私:「新世界より」

 

相手:「それ分厚い?」

 

私:「文庫で上・中・下」

 

相手:「無理」

 

 なぜ?WHY?これってあるある?

私だけでしょうか?「読んでみる!」って言われたことないんですけど。私のプレゼンが下手なの?それとも社交辞令的に聞いてるだけなの?なんなの?しかも村上春樹に至っては、読まず嫌いで悲しい。

 

 

薄い本=簡単ではない

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 あるある②薄い本、もしくは短編小説から入りたがる

相手:「まず分厚いとそれだけで無理。巻数があるとそれだけで挫ける。だから薄いのか短編でオススメして」

 これ結構言われるんですけど、個人的に短編小説の世界観を自分の脳内で構築するのは超上級者だと思う。

 だから初心者って言ってる割に最初っからクライマックスみたいなこと言うなぁ。。。と思ってます。

 

 思い出してほしい。

小さいころ、本を読んでいた人、もしくは周りで読んでいた子が何を読んでいたか・・・。

私は「クレヨン王国」だった。

 

  友達は「ハリー・ポッター」だった。

そして小学校のクラスの誰かしらは必ずこれ読んでた。

  お気付きでしょうか・・・。

 物語を面白いと思える一番の近道はシリーズものなんです。長いんですよとりあえず。ポケモンもドラえもんもコナンもサザエさんもまるこちゃんもそう。私のこのブログも一番最初のエントリーは「屍鬼」です。(文庫で五巻)

  長いってことはそれだけ作者が設定を作りこんで伝えてくれているので、読者は補完する必要がほとんどなく、素直に読めばいいのです。会話も丁寧に親切に話そうとすればするほど長くなるじゃないですか。そういうことです。

 

 

初心者にオススメする本はこれ

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 あるある③自分の嗜好が分かってない、もしくは決め打ちしている

 個人的に決め打ちしてるなら人に聞かずに自分信じて買えばいいじゃん、って思ってます。こういう人の回答は自分その作者を知っているか否か、映画化されたか否か、などで返答してくる気がする。

 「だったらそれ読めば?」と答えると「そうじゃなくて」か「まぁそうなんだけど」で返ってくる。自信があるのかないのか不思議な人である。正解なんてないのに。

 

 私はここ数年、自分の嗜好が分からないと言ってる人におすすめしているのは変らず「新世界より」一択です。

 

 なぜならこの物語は「SF」「恋愛」「ホラー」「グロ」「精神世界」「ファンタジー」超サービス精神旺盛だからです。ミステリー要素もあります。

 おいしいんです。貴志さんあッざッマス!!!!

  しかもよくわかんねーな、と思ったらアニメもあるので、入口が二つある。あ、しかも今は漫画もあったから三つもあるんだな。

 ていうかアニメ化、マンガ化されてるからこれはもう業界の人たちも太鼓判押すくらい面白いじゃないんですかね?

 

 それだけじゃなくて、この小説をオススメするのは「想像力こそが、すべてを変える。」というのがテーマだからです。

 

 

本がくれるもの

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 そもそもなんで読書したいんでしょうか?

別に本読まなくても生きていけるし、言うなれば本読むくらいなら食事や睡眠の方がもっともっともおおおおおおおおっと大事です。

 だって死んだら読めないし。

 

 理由は人それぞれだと思うのですが、読書をすることで必ず効果が出ることが一つだけあると私は思います。

 

 それは想像力。

 本を読めば他人の気持ちが分かる、というのは言い過ぎだし割と素質によるものな気がします。だけど、想像の矛先がどこ向いてるのかなんて誰にも分かりません。しかも想像力と知識の違いとかもどうやって分けたらいいのか分からないし。

 

 でも、何かを変える力が人間にあるとしたら、それは「想像力こそが、すべてを変える。」だと私は思うのです。だからそういう意味でも「新世界より」は最高の読書入門小説だと思うのです。しかも読みやすいんだよな。←超重要ポイント

 

 

初心者に絶対オススメしない本

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 とりあえず冒頭の私の大好きコレクションはオススメしません。

いや、オススメなんですが、初心者からしたら作者を嫌いになり兼ねない気がしたので・・・。でも「クリスマス・キャロル」「不思議の国のアリス」「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」あたりはすんなり読めると思います。

 

 あと、最初は長編から、と書きましたが村上春樹はこちらからオススメします。

  村上春樹と三島由紀夫は有名作家だけど、私的絶対長編から読まない方がいいと思う二大作家です。あとこの二人に共通するのは、読者の好き嫌いがめちゃくちゃ別れるところ。

 別に日本で売れてようが世界的に名前が知られてようが、ベストセラーだろうがノーベル文学賞だろうが、つまんないと感じたならそれはそれで正しいと私は思う。

 100人が100人面白いって言ったって、感動したって言ったって自分には響かないときもあります。読書という行為が孤独なのは、個人的な感想が唯一になるためだと私は思ってます。

 

  ちなみに、同じく読書が趣味って人がいて、お互い読んでる本を話してた時に

「村上春樹読んでる男ってなんか女々しいっていうか軟弱って感じするんだよね。同じ村上なら村上龍の方が男らしいっていうか。あ、別に悪口じゃないんだけどね」

  って言われたことあって、そのときは「へえ~そうなんだねぇ~」って意味が分からなくて笑って返したけど、家に帰って寝る前に「なんでそんなこと言ったんだろう?」ってもやもやして眠れなかったことがあります。

 

 悪気はなかったとは思うんだけど、自分のことだけじゃなくて、自分が選んだ作家さんのことを悪く言われてすごく悲しくなりました。

 笑いあったり楽しかった時よりも悪口言ってたときの顔とか声とか話し方とか、その喫茶店とかの方がその人の印象として強烈に残りました。

 

 別にその場にいる人の悪口じゃなければ、他の人のこと悪く言ってもいいというわけではないんですよね。見えないものを大切にできるように心がけようとそのとき強く思ったのでした。