大体100本くらい見てました。
ショートムービーと劇場版含めて。
本はおおよそ70冊くらいでした。
今年観た中で書いて行きます!
映画部門/ナイス脚本
【映画】泣く男~殺されないと果たされない夢を持ってしまったら~ - 深夜図書
これ観終わってからもずーっと心にあります。
韓国映画って復讐多いんですけど、これはそうきたかー・・・・と思いました。もはや復讐劇は韓国のお家芸なんじゃ・・・?と思う。極めすぎてこんな構想まで思いついたか・・・と思った。そしてこの筋書きがすごく好きで心に残ってる。矛盾がなく、悲しすぎるけどこれしか道はない残酷さは一級品と思う。ちなみにアクションもすごい。
映画部門/最高の邦画
邦画って基本的に湿っぽいと思うんですが、吉田修一原作の映画は湿っぽいというより救われない。誰も。個々がほしいものと社会が求めるものとのギャップや、個人の弱さ、強さ、社会の強さ、弱さ、そういうものが描かれている印象です。
「あたしたちにはここしかなかやん」は私的最高の名言。
映画部門/CUTEなSF
【映画】エターナル・サンシャイン~好きは永遠には続かない・・・けど~ - 深夜図書
こんなにキュートな恋愛映画ってある!?って思った。浮気とか不倫とか、ケンカとか嫉妬とかそういうリアルな夢もへったくれもないありそ~な話じゃなくて、いやケンカはするんだけど、そこには第三者や社会は入ってこれない二人の世界があるんです。映画でくらい夢見させてよ!ってタイプは好きだと思います。
映画部門/圧倒的名作
【映画】LEON/レオン~なんのために生きてんのかって究極どうやって死ぬかを探している~ - 深夜図書
有名すぎて知らない人いなそうだけど、名前だけ知ってて見てない人にはオススメする・・・というか映画でオススメ教えてと言われたらまず名前を挙げるのがLEON。話しがストレートだし、感情もストレートなので、伏線とかこちらが推測する必要もなく、ただ瞬きを最大限に抑えて見てればいい作品。
映画部門/個人的嗜好
【映画】華麗なるギャッツビー~出る杭の胸の内がどれだけ純白であろうとも~ - 深夜図書
これは好きな人はそんなにいないかもしれない。
意外性とか感動とか涙とかそういうものじゃなくて、もうやりきれない悲しみとかやりきれなさとか、もうどうやったってあの頃には戻れないんだっていうのを思い知らされる映画。忘却感に苛まれたい人にはたまらないと思う。
ここまで書いて思ったけど、「エターナル・サンシャイン」以外ラストみんな悲しいな。
他にも何作かありましたが、厳選して5作品にしました。
小説部門/ロング・グッドバイ
ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)
- 作者: レイモンド・チャンドラー,村上春樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/09/09
- メディア: 文庫
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ロング・グッドバイ/レイモンド・チャンドラー~金と美では生き抜けない。~ - 深夜図書
これまで読んできた小説の中で一番文章が上手いと感じた作品。上手いというのは、比喩が~とか言い回しが~というのは分からないけど、とにかく映像を見てるみたいに文字だけなのに鮮明に脳にそのシーンが浮かんできたからそう感じました。こういう感覚を起こさせているのが比喩や言い回しなのかもしれない。キャラクターも人間味があって内容も楽しい。チャンドラーの文章に出会えたことは私の人生にかなり大きな意味を持つ・・・気がしてる。
小説部門/リング
リング/鈴木光司~おまえにとって最大の敵は、その貧弱な想像力だ~ - 深夜図書
リングシリーズは怖いけどオススメしたい作品の一つになりました。なぜかというとちょっと哲学的なんです。ただ怖いんだったら一瞬の高揚で終わるんですけど、リングっていうのはそこに明確で強い意志がある。哲学でもあるしSFでもある。人の強い思いというのが生み出すのは奇跡とか生き霊とか言われているように何かを生み出す可能性を秘めている。そしてそれがもし歴史上でたくさんの人間を殺してきたものとタッグを組んだら・・・怖いだけじゃなくて想像力を広げる手伝いをしてくれるような作品。
小説部門/眼球譚
- 作者: ジョルジュバタイユ,Georges Bataille,生田耕作
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2003/05/01
- メディア: 文庫
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眼球譚(初稿)/バタイユ~この世界がまっとうに思えない人たちへ~ - 深夜図書
もし現実世界がつまらなくてつまらなくて死んでしまいそうなくらいつまらないならこれ読んで欲しい。あと、なんか絶望してたり元気がなかったりするときもオススメした。これ読むと「あ、ヤベぇヤツってこういうヤツのことだわ」とちょっと元気が出るかもしれないし、「こんなヤベぇこと書いても世界に名が残るなら自分も何かやってみようかな」と思うかもしれない。
これに限らず私はバタイユが大好きなので、もし世の中で一般常識とか「普通」とか押し付けられて嫌んなった方はバタイユを読んでみてほしい。
他の人間にとってはこの世界はまっとうなものに思われる、そのわけはまっとうな人間は去勢された目をしているからだ。彼らが淫らなものを恐れるのはそのためだ。
まっとうに思えなくて何が悪い!!!とバタイユは背中を押してくれる。
小説部門/心臓を貫かれて
- 作者: マイケルギルモア,Mikal Gilmore,村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/10
- メディア: 文庫
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心臓を貫かれて/マイケル・ギルモア~愛の応酬が暴力なら、愛と暴力はイコールになる~ - 深夜図書
これめちゃくちゃ重い作品です。世の中で流れるニュース。誰かが誰かを殺す。悪人が善人を殺す。そういったニュースは私たちの日常の中で起きていて、いつも誰かが殺されてしまって誰かが誰かを殺してしまった後に知ることになる。なぜ暴力が起きるのか?その一つの見解を本書は教えてくれる。
小説部門/IT
- 作者: スティーヴンキング,Stephen King,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1994/12/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 28回
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IT/スティーヴン・キング~「忘却」は大人を守り、子供を幽霊に変える。~ - 深夜図書
文章の上手さがチャンドラーなら、ユーモアで楽しませ、童心に帰らせてくれるのがキングだ。物語の基本は楽しさだと思う。本を読むとき何かを得たいなら自己啓発本やビジネス書を読むと思う。物語を読む人はそんなことは求めていない。結果として得られるものがあったというだけで、ワクワク感だけが読者と作家の命綱となっているのが個人的に物語だと思っている。だからどちらかのワクワク感が削がれれば物語は最後まで読まれない。もしも命綱が切れても最後まで読まれたとしたら読み手の辛抱強さによってだろうと思う。
2019年はキングの他の長編をたくさん読みたい。
2018年は素敵な作品にたくさん出会えた気がします。2019年ももっともっと出会いたい。手初めにミレニアムシリーズを読み始めてます。
私の拙いブログに遊びに来てくれた皆さん。2018年本当にありがとうございました。2019年も宜しくお願い致します。よいお年を!!
いくつになっても若葉の心♡