≪内容≫
28年前に起きた一家惨殺事件で生き残った、8歳の少女リビー。彼女の証言により、殺人犯として逮捕されたのは、兄のベンだった。大人になったリビー(シャーリーズ・セロン)の元へ<殺人クラブ>からの招待状が届く。「無実」を語り始めたベンに残された時間は、あと21日。闇に葬られたはずの真実が、狂い始める。
『ゴーン・ガール』の原作者と聞いて。
自分が男だったら女が嫌になりそうな映画↑しかし面白い。
作者のギリアン・フリン、こういうのうまいな~と思いました。日本で言ったら湊かなえさん的な感じですかね。「告白」とか「夜行観覧車」で感じた「えっそんな真実が・・・・!」という感じ。
恐怖の深淵を覗け
一家惨殺事件のたった一人の生き残りのリビーは、犯人の兄が逮捕され事件から28年経っても事件を追いかける探偵気取りの<殺人クラブ>から追いまわされていた。
クラブの会合に招かれたリビーは兄が有罪であることを確信しているため、兄が無実であることを証明するために呼ばれるのに金を求める。とにかく金なのだ。
28年も前で、しかも当事者でも警察でもなんでもないただの奇怪事件愛好クラブという気味の悪い団体にもう一度事情聴取を受けるリビー。胸糞悪いが金のために、当時の関係者に連絡を取ることとなった。
手始めに捕まっている兄・ベンに会いに行く。
当時8歳だったリビーの記憶の兄と実際に会った兄は少し変わっていた。当時の兄の状況を大人になったリビーが聞くことで事態は変わっていく。
当時の家庭環境は、両親が離婚して母と子供が農場に住んでいた。
農場は母の両親のもので、母は農場を気に入っていたが経営は困難。この家族の中の唯一の長男ベンは思春期を迎えていた。
この時、リビーの家にはいくつかの災難に見舞われていた。
- 別れた夫が農場が破綻しようとしているときに金をせびりにやってくる。
- ベンが幼女に触ったと訴えられる。
- ベンの彼女が妊娠
- 実際に経営が破綻寸前
これらが一気に押し寄せたあの日、事件が起きたのだった
ついに真実に辿りついたリビー。
一家惨殺のあの日本当は何が起こっていたのか。
ベンは女の子にいたずらを本当にしていたのか。
最後にかつて住んでいた農場に立ち寄るリビーのシーンは夕焼けもあいまってどこかすっきりとした感じでした。
これ「ダーク・プレイス」という名前だけあってかなーり暗い。内容もだけどトーンもほぼ暗い。明るいのは過去の記憶の中の農場とラストにリビーがやってくる農場のシーンのみ。
だけどやっぱり原作者すごいわ・・・と思いました。発想力がすごい。