≪内容≫
深海から突然、出現した巨大で凶暴なエイリアン“KAIJU"。それは何年にもわたって何百万もの人命を奪い、人類の資源を消耗していく戦いの始まりだった。巨大なKAIJUと戦うため、人類は特殊な兵器を開発。“イェーガー"と名づけられたその人型巨大兵器は2人のパイロットが同時に操縦する。彼らは操縦前に、神経ブリッジを通して互いの脳を同調させる“ドリフト"というプロセスを経て戦闘態勢に入るのだ。最初は優勢だったイェーガーだが、KAIJUは出現のたびにパワーを増していき、その容赦ない襲撃の前に、人類は対抗できなくなっていく。いよいよ滅亡の危機に瀕し、人類を必死に守っている者たちに残された選択肢はただ1つ。疲れきって一度はパイロットをやめた男(チャーリー・ハナム)と、実戦経験のない新人(菊地凛子)という、ふつうなら考えられない2人がコンビを組み、旧式のイェーガーで戦うことになった。彼らは、迫りくる滅亡を食い止める人類最後の希望としてKAIJUに立ち向かう。
デルトロ監督といえば、「パンズ・ラビリンス」や「デビルズ・バックボーン」「永遠のこどもたち」「ダーク・フェアリー」「クリムゾン・ピーク」といったダーク・ファンタジーとかホラーというイメージが強くて、大好きな監督だけどロボットの実写かぁ・・・と二の足を踏んでいた・・・自分を殴りたいッ!!
ちなみに続編はこちら↓
童心に帰る映画
最初にこの世界観の説明が入るのですが、この設定が夢に溢れてる。
凶暴なエイリアンに立ち向かうべく、世界が争いをやめて一つにまとまっているのだ。
敵の敵は味方ァッ!
エヴァンゲリオンのLCLみたいなジェル!日本人はすんなり入れそうだなぁと思いました。2人で一体のイェーガーを動かすシステムです。
一人が右脳、もう一人が左脳を司るので、言葉での会話は無用。お互いの感覚が共通している状態だからスムーズにイェーガーを動かすことができる。
しかしそれはマイナスにも働く。チャーリーは歴戦のパイロットだったが、戦闘中に兄が殺されてからは命の壁というKAIJYU対策の高い壁の建設の作業員として過ごし二度とイェーガーに乗ることはなかった。
イェーガーの研究者の森マコ。本当はパイロットになりたい。成績も優秀だが、上司のペントコストはせがむ彼女に何度もNOを突きつける。
しかし再びイェーガーに乗るためにやってきたチャーリーによってマコは彼とイェーガーに乗ることとなる。
この映画も面白さ、というか脚本の素晴らしさというのか、とにかくキャラクターがアニメみたいに立ってて一発で覚えられる。
花形であるパイロットのチャーリーとマコはもちろんだが、戦っているのは彼らだけではない。
怪獣オタクの生物学者とデータを愛する数理学者もKAIJYUを倒すべく戦う。彼らのやり方はKAIJYUの脳にアクセス(ドリフト)することだ。
楽しいのはキャラクターだけじゃない。
舞台は香港!香港の夜の街と、東南アジアらしく倒されたKAIJYUは漢方へと変わるのだ。めちゃくちゃ作り込まれててほんと楽しい。
最後まで「これ・・・アニメの実写化?」てくらいめちゃくちゃ世界観が出来あがってる+非現実なのに違和感ないのがすごい。
まるでエヴァはもちろんガンダムとかファフナーとかロボットアニメ24話までみた気分。
マコと上司の関係とか、とりあえず要所要所で泣きどころも忘れないサービス精神の鬼・デルトロ。私はこの人にキングと同じものを感じる。
マコが小さい頃に経験したKAIJYUの日本上陸。
なぎ倒されたビルや看板に赤い消火栓の標識・・・うんうん日本らしい。ただ・・・
「萌&健太ビデオ」ってなんやねん!!!!
気になるっ!!!!!
デルトロほんとうにかっこいい監督だなぁと思う。遅すぎるけど次は劇場で観てちゃんとお金払った方がいいなと思った。デルトロにずっと映画作って欲しいから。