≪内容≫
“力まないカッコいい大人”=奥田民生、に憧れる雑誌編集者が、男を狂わすファッションプレスの女に一目ぼれ。恋の喜びや絶望を味わい、もがき苦しむ抱腹絶倒のラブコメディ。奥田民生を崇拝する33歳、コーロキ。おしゃれライフスタイル雑誌編集部に異動になった彼は、慣れない高度な会話に四苦八苦しながらも次第におしゃれピープルに馴染み奥田民生みたいな編集者になると決意する。そんな時、仕事で出会ったファッションプレスの美女・天海あかりにひとめぼれ。その出会いがコーロキにとって地獄の始まりとなるのだった…。
これジャケ写とタイトルでもう勝ちだな~と思うw
私は奥田民生=PUFFYのプロデューサーくらいの知識で、「奥田民生になりたいボーイ」がよく分からないんですが、水原希子のかわいさ爆発でそれだけでごっつあんです!!!
マイペースに憧れる男と、人を振りまわす女
力まないカッコいい大人、ふだんはのらりくらりとしていてもいざってときにはやる男。そんな大人の男になりたいコーロキが出会って好きになったのは、華やかな世界に生きるあかりだった。
あかりにベタボレのコーロキは、あかりの一挙一動に振り回されるけど、結局惚れてしまっているのでボロボロになっても彼女を求める。
コーロキの目指す民生とは全く正反対で、一人の女性によって自分のモチベーションが決まってしまう毎日。そんな日々は驚愕の展開で終わりを告げる。
この映画の一番おもしろかったのは、あかりが「こう言ったら相手が喜ぶと思って言ったんだよ」と答えたのに対して、「ほんとうのあかりを見せて」とコーロキが言う。
あかりの答えは「今のあたしがほんとうのあたしだよ」だった。
あかりが悪女かというと、私は「あかりって優しいんだなぁ」と思うのでした。いや、コーロキの言葉もそりゃそうだよねって感じなんですけど。どっちも分かる。
目の前で苦しんでる人を助けてあげたくて無意識に出ちゃう嘘。傷つけたくなくて受け入れてしまう情。たぶんモテる人ってこれがあるんだろうな、って思う。
もちろんこれが優しさかと言われると、現状回避だけで問題を後回しにしてるだけなので、そのときそのときではっきり断ったり、自分の意見を言うことが優しさである、という考えもあるのだけどさ。
でもそれって結果論で、自分もそのときはその優しさに助けられたんじゃないのって思ってしまうんですよね・・・私。
まあだからこそ、それが真実であってほしいと願うのは倍にもなるのだと思うけど。
だってこんな風に自分の考えを「うんうん」って優しいまなざしと相槌で聞いてくれる人ってそうそういないもの・・・。そうそうできないよ。
私は自分が男だったら、人生に一度くらいこんな天使な女性に優しくされたい。例え自分が浮気相手だとしたって、こんな風に優しくされたら自分の中にもそういう優しさが芽吹くから。
でもね、そういう優しさが相手にあるから、つい相手に自分の意思とか求めちゃうんだよね。相手が喜ぶことを選ぶのがその人だというのに、それは偽りで「君はそんな人間じゃないはずだ!君は自分のほんとうの魅力を分かっていないんだ」とかいう理想と言ったら都合よすぎる身勝手な自分の欲望で。
とにかく希子ちゃんの魅力爆発の映画だったんですが、これは男性や奥田民生になりたいボーイが観た方が、タイトルの意味を理解できそう。
力まないカッコいい大人なんているかよばかっていうメッセージかな?と思うのですがどうでしょう?改めて日本ってHENTAIだなと思った映画でしたw