深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【映画】キングス・オブ・サマー~例え上手くいかなくてもやらないよりやる方がずっといい~

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≪内容≫

 高校生のジョー(ニック・ロビンソン)と親友のパトリック(ガブリエル・バッソ)は、 ともに親への不満から家出を計画。二人は一風変わった少年ビアジオ(モイセス・アリアス)と一緒に、 森に隠れ家を作って自立した生活を目指すことに。
悪戦苦闘しながらも、大人のいない、少年たちだけの夢のような暮らし…… しかし、ある日そこにジョーが想いを寄せるクラスメイトのケリー(エリン・モリアーティ)がやって来たことで、完璧だったはずの生活は複雑な恋模様に揺り動かされていく。
大人への一歩を踏み出すティーンたちの夏休み傑作青春映画。

 

 こういう青春映画が大好き。アメリカのクリーブランドで撮影されたらしいのですが、アメリカってほんと土地あるよなぁ。こんな森があって、そこに家建てても怒られないんだから・・・羨ましいっ!

 

ひと夏の冒険

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 親に不満がある二人の高校生と変わり者のビアジオの三人が森の中に家を建て自活する、というお話なんですけど、三人で力を合わせてこんな家を作れちゃうんだからすごいなぁ。

 

 高校生の時って多かれ少なかれ反抗心というか、私も親と上手くいかなくなる時期でした。半年くらい口聞かなかったしご飯食べなかった気がするな。

 早く一人で生活したくて、日用品も食料も自分で買って自分で全て一からやって何にも文句言われたくなかった。

 

 だからこの三人すっっっっっごい楽しかっただろうなぁ・・・と羨望の眼差しで見ていました。

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  三人仲良く暮らしていたのですが、真ん中の少年・ジョーが思いを寄せるケリーを家に誘ってからこの生活は崩壊していく。

 

どんな計画も結局最後は

女か運で決まるものなんだよ

 

  というのは「エンド・オブ・トンネル」の中で語られる言葉ですが、本作も運のおかげか家も建ち、食料も確保して三人仲良くやってきたのに、ケリーという女性が交わった瞬間崩壊の道を辿るのでした・・・。

エンド・オブ・トンネル(字幕版)

エンド・オブ・トンネル(字幕版)

  • 発売日: 2017/05/03
  • メディア: Prime Video
 

 「エンド・オブ・トンネル」の記事を読む。

 

 私は小柄なビアジオがすっごい好きで、それは男子としても人間としても、マジいい奴だな・・・と思う。

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  男の子ってすぐ大人になっちゃうんだなぁ・・・。私だったらもっと三人でのこの楽しさを味わっていたい・・・というか異性が絡んだとしてもやっぱり三人で暮らしたいなあと思うだろうなぁ。

 

大人になるための通過儀礼を描いた一作って感じでした。ジョーは母親がすでに亡くなっていて、父親が恋人を家に連れてくるのが嫌だった。親父と折り合いが悪く家を出たのに、この森の家で同じシチュエーションが生まれる。

しかもそれを招いたのは自分で、相手は親友のパトリック。

人生には逃れられない出来事っていうのがありますね。

だけど、嫌なことだけではない。逃げなかったら、逃げなかった証に別の未来が作られていくのだ。

  ビアジオは親友二人の前に始終蚊帳の外で、ジョーとパトリックの仲違いの結果なぜか「一人にしてくれ」と出ていかされるんだけど、パパに相談してジョーを助けにいくんです。純粋すぎると変な奴って思われたりする典型という感じでした。ビアジオに幸あれ!!!

 

ちなみにこの映画めちゃくちゃ音楽が良かったので載せときます。

The Youth

The Youth

 

21分あたりから始まる三人の建築シーンの曲。

Year of Hibernation

Year of Hibernation

 

 このアルバムの4曲目の「17」がEDの「想像を辞めないで」っていう曲。

Jailbreak

Jailbreak

 

 このアルバムの8曲目の「CowboySong」が冒頭2分あたりから流れる曲。

 

あとは、KevinWriterの「Pickpocket」「How I Rise」「LooseBands」、GoldenCloudsの「the orb lee scratch perry」でした。

 映像と音楽がすごく素敵なので、そういうのが好きな人にはぜひ見ていただきたい。