深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【映画】少女生贄~オカルト要素満載、土着的ホラーはその町独特の風習が怖い~

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≪内容≫

 元ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュがプロデューサーを務めたホラー。カンザス州の小さな町・スタルに引越して来たダンとウェンディー一家。ある夜から長女・レベッカが悪夢にうなされるようになると、町の人たちの行動に異変が起き始め…。

 

 怖いんだけど面白いんだよなぁ。海外のホラーって。ほんと、ンボボボボボオォをつけた人最高すぎるでしょう。

 

呪われた町

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  ホラー映画や小説を見てきてやっと気付いたんだけど、物事の始まりのほとんどが部外者の登場なんですよね。今回は町に呼ばれた一家が巻き込まれていく。

 この家の主人は牧師で、この町の牧師の後任に選ばれてやってきた。この家には二人の娘と一人の息子がいて、二人の娘はちょうど思春期であった。

 

 娘・レベッカ前任の牧師の息子と親しくなるが、彼は何かを隠している。人当たりのいい町の人たちとは対照的に体調がおかしくなっていくもう一人の娘・メアリーを見てレベッカはこの町のおぞましさに気がついていく。

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  選ばれてしまった少女生贄のメアリーは町人ぐるみで追い込まれていく。何も知らない家族はメアリーに降りかかっている災厄に気付かず日常を送っていたが、レベッカだけはこの町に漂う奇妙さに気付き、かつ牧師の息子もこの家族を救おうと役目を放棄しようとしていた。

 

 しかし、町の人たちにとっては慣れた風習であり、我が身を案じるゆえにそこまで縁のない部外者を呼んでその役目を果たさせていたのだった。

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  儀式によって悪魔となったメアリーは家族はもちろん人々を見境無く襲い始める。しかし手慣れた住民たちはその防ぎ方も知っていた。家の扉に赤く大きなバツを描くのだ。こういう儀式的というか土着的な映像が魅力的な本作

 

 家族を殺されレベッカと逃げる弟・クリストファーは民家に助けを乞うが人々は知っていながら助けない。絶望の中でクリストファーは姉の姿をした悪魔に襲われる。

 全てを知りながら援助する牧師の息子と逃げるレベッカは命は助かるがひとつの役目を背負うこととなる。そうやってこの町は生きながらえてきて、レベッカもまたその歯車のひとつとして組み込まれることとなったのだ。

  これはすっきりしないという点で怖い映画かもしれないですが、そういう得体の知れないオカルト的恐怖を魅力に思う人は結構楽しめるのではないでしょうか。メアリーが選ばれる過程とか、ものすごいオカルティックでドキッとします。