
≪内容≫
新宿上空250メートル
ジジイvs高校生
定年を間近に控える冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎(木梨憲武)は会社や家庭から疎外された日
々を送っていたが、ある日突然、医者から末期ガンによる余命宣告を受け、深い虚無感に襲われる。
その晩、突如墜落事故に巻き込まれ機械の体に生まれ変わった彼は、人間を遥かに超越する力を手に
入れることに。一方、同じ事故に遭遇した高校生・獅子神皓(佐藤健)は、手に入れた力を己の思う
がままに行使し始めていた。自分の意志に背く人々をただただ傷付けていく獅子神と、獅子神によっ
て傷付けられた人々を救い続ける犬屋敷。
人間の本質は善なのか、
それとも悪なのか…?
強大な力を手に入れた二人が、
いま、それぞれの想いで動きだす――。
冒頭の親父の生活が悲しすぎて見てられない(´;ω;`)
こういう自分と適正が合っていない仕事に就いてしまった悲劇ってあるんだろうな。介護職とか保育士さんとかそういうやさしさが一番必要な仕事についてたら人生違ったのではないだろうか・・・いぬやしき・・・。
もしも力があったら
最終兵器彼女の親父版・・・!!!
って思って笑ってしまった。なんか如実に思ったけど、こういう役回りってなんでも少女なり女性なんだよね。生贄とか悲しい役回りも担うんだけどさ、巫女って言葉があるように導き手は女性なんだよな。
だから「最終兵器彼女」は導き手でありながら本作「いぬやしき」はヒーローになる。同じモノでも背景と性別が変われば役どころは変わる。
うだつのあがらないダメ親父の犬屋敷壱郎(木梨憲武)は会社の健康診断の結果の再検査を受けたところ余命宣告を受けてしまう。買ったばかりの家とまだ学生の娘と息子がいる犬屋敷は家族に伝えようとするが、犬屋敷家では親父は空気のようになっているため誰も当たり前に話を聞かない。
家にも会社にも居場所がなく確実に自分を待っているのは死のみ。そんなある夜、犬屋敷と獅子神はたまたま同じ公園にいてたまたま不思議な力を授けられたのだった。
獅子神皓(佐藤健)は母子家庭で、たまに再婚した父親とその家族と一緒に夜をすごしていた。母を捨てた父親がよそで平和な家庭を作り上げていく中、母はたった一人で質素に慎ましく自分を育てるために働いている。
さらにクラスでは陰湿ないじめが行われていたが誰も気に留めない。ストレスが溜まっていた。何とかしたくても力が無く諦めていたところに突如組み込まれた力で獅子神はそれまで溜め込んできた悲しみを放出させるのであった。
いじめられっ子を力で助けてもいじめられっ子は獅子神の側にはつかず、彼を止めてほしいと犬屋敷の元にやってくる。犬屋敷は子供たちから「お父さんみたいにはなりたくないの!」と冷たい仕打ちを受けつつも子供たちを守る。それだけではなく日本中の助けに飛んで駆けつける。
自分を蔑んできた世界に納得のいく人物などいないだろう。獅子神はその世界への復習に力を使った。誰でも生きていれば一度は思うだろう。
「もしも力があったらこんなやつめっためったのぎっちょんぎっちょんにしてやるのに・・・!」
「デスノートがあったら真っ先に名前書いてやる!」
とか。
そういう個人的な憎しみとか恨みつらみをどう犬屋敷が超越したのかってところが知りたいですね。
これ原作、もしくはアニメの方がもっとよく分かるかもしれない。なんせ映画だと二時間ほどなので内容は分かるけれど背景がそこまで分からないので犬屋敷がとんだぐう聖になっちゃってあまり共感できないのだった。
それにしても原作者、GANTZといいものすっごいスケールの物語書くなぁ。頭の中をみてみたい。