≪内容≫
「夢をかなえるゾウ」の水野敬也原作による、恋愛テクニック満載の新感覚ドラマ。コンビニの雇われ店長としてやって来た謎の恋愛マスター・愛也が、アルバイトの童貞男たちに独自に研究したモテる技術を伝授し、好きな女を落とさせるまでを描く。
この本読んだことあるぞ・・・と思って見てみた。
高校生くらいのときは「何が恋愛だよ!」と思って絶対に恋愛映画とか見なかったけど、世の中の大半は恋愛感情、というか異性を意識することから始まっているにやっと気付いた今日この頃。
恋愛は学べるのか?
言われてみれば本当にそうだな、と思う。恋愛ってなぜか"自然発生"するものとみなされていると思うのだけど、果たして本当に人って自然に恋するものなのでしょうか?
この映画は、女性に興味はあるけれどなぜか上手くいかないコンビニバイト三人に、新しくやってきた雇われ店長・水野(中村獅童)がアドバイスを送り、それを実践することによって三人は恋愛を成就させる、という物語である。
三人は水野のアドバイスを忠実に再現することによって、目的の女性から興味を持ってもらうことに成功したり、スムーズに話すことができるようになったりする。
特に
- それって大変じゃない?
- 寒くない?
- お腹空いてない?
という「~じゃない?」というワードが頻繁に出てくる。これに対して「いや別に大変じゃないけど・・・」という返答だった場合は「でもそれって・・・逆に大変じゃない?」と返すことで乗り切る、など注意点も描かれている。
しかし私は女性で職場で「寒くない?」とか「暑くない?」とか言う会話をするしされるが、「わかる!」の他にも「え、そうですか?」「もしかして風邪引いてる?」などと逆に~が封印される返しもある。
というか、この理論の「逆に~じゃない?」というのに対して「う~ん、そうかも」と返してくれる人がいるなら、それは本当にそう思い直したのではなく、相手の会話を続けたいという気持ちを慮った故の返しだと思います。
だから同性同士だったり、興味がなかったなら、普通に「そうかな?そうでもないけど」となると思いますがどうなんでしょう?
続いてあるあるかな~と思ったのが返信が急に途絶えるパターン。これに対して水野店長は「執着分散理論」を使い、一人の異性に入れ込むのではなく多数の異性に気を回せ、というのである。
ひとつだけでは、多すぎる。
ひとつでは、すべてを奪ってしまう。
というのはこの本で解説されていることですが
物事や考えだけでなく異性への感情にもあてはまるらしい。
一人の女性に一点集中するのではなく多くの女性の中の一人として見た瞬間、その女性は自分に興味を持ち始める・・・という具合にこの映画では進んでいく。
この理論は確かに相手を性別で括るなら可能かもしれないけれど、対人間として関わって行きたいならあんまり有効ではないかな、と思いました。
女性=話を聞いてもらいたい、心配してもらいたい、レディファースト、という風に見るならこの理論はかなり当たっていると思う。だから、彼らは自分の意見を言う事がない。全部女性に合わせている。女性として扱うための行動を取っている。
女性側が同じく相手を"男性"として見ているなら非常に有効かもしれません。
結局、性別を越えて一対一で上手くいく方法は自分と相手とでしか見つけられないってことの裏付けなんかなと思って見てました。でもこういう「なんでないの?」ってところを見つけて作れる所謂0→1の人が一番すごいと思うから、結果水野敬也さんはかっこいい。