≪内容≫
世の中には、通常の人間の能力や常識では計り知れない特殊能力(スペック)を持った人間が潜んでいる。
例えば、異常に感覚が進化した人間、異常な運動能力を隠し持っている人間、異常に優れた頭脳を持っている人間。
もし、そのうちの何パーセントかの特殊能力者が、その能力を悪用しているとしたら…。
特殊な能力で、他人の命や財産、果ては社会的地位、もしくは、政権を狙いだしたとしたら…。
そして、そのことに、すでに各国の政府は気づいていて、水面下ではすでに、暗闘が繰り広げられているとしたら…。
このドラマは、凡人にはない特殊能力、「SPEC」を持っている犯罪者に立ち向かう、若き刑事たちの物語である。
このドラマ、「新世界より」と共通する部分があって面白いです。
このドラマでは凡人にはない特殊能力「SPEC」が存在し、「新世界より」では特殊能力「呪力」が存在する。
そして両方に共通するのは、力を持つ者と持たざる者の戦いである。
あらすじ
まずこのドラマの世界設定はこうです。
- 人間の脳は10%しか使われていない。
- 残り90%にどんな能力が秘められているのかは分かっていない。
- すでにその脳の潜在能力SPECに目覚めた人間たち(SPECホルダー)がいることは世界の権力者たちは断定している。
- 世界の有権者・宗教家はあらゆる世界に散らばっているSPECホルダーの収集に熱心である。
要である「SPEC」とは
SPECってのはその人の想いに応じて目覚めるもの
と主人公・当麻紗綾(戸田恵梨香)は言う。
自らもSPECホルダーである当麻と組んでSPECホルダーたちが起こす事件を追うのはSPECを持たないし求めていない瀬文焚流(加瀬亮)。
瀬文はSPECホルダーのいたずらによって大切な部下を失い未詳にやってくる。SPECの力に頼り事件の解決を急ぐ当麻とは別に自らの力で切り開いていくことを信念としている瀬文は、最初こそ足並みはそろっていなかったが回を重ねるごとに自分にないものを持っている相棒として手を取り合うようになる。
両親と弟を事故で亡くし祖母と二人きりで暮らす当麻だったが、実は両親と弟の死因は事故ではなく計画された殺人であり、その動機は個人を越えて世界レベルの陰謀に繋がっていたのだった。
みどころ
最初の方は単純に当麻の不思議な力と男らしい瀬文の凸凹コンビの面白さ、他の作品のオマージュなどで深く考えずに楽しめます。雰囲気で言うとTRICKみたいな感じですかね。
が、だんだん陰謀・・・というか戦いになってくるとちょっとエヴァンゲリオン的なAKIRA的な感じになってきます。
この世界の有権者たちはSPECを持っていない。つまりSPECホルダーの方が少ないから保てている権力で、SPECホルダーの機嫌を損ねれば死んでしまうリスクを背負ってい生きています。そこで有権者たちは考える。SPECホルダーは危険である、多くの民の命を危険に晒さないためにも彼らを殲滅すべき・・・とね。
SPECホルダーの殲滅作戦により当麻は倒れる。SPECを持たない人間たちと暮らしながらSPECホルダーであり死んだSPECホルダーと繋がる力を持っている当麻にとって憎み切れない人間と倒さなければならない人間がいた。
当麻にセカイは問う。
欲望にまみれたこの世界で
金や国籍や宗教で互いを差別し
利権や主義主張で殺し合う人間に守る価値はあるか?
この世界では人間が生まれるよりももっと前に地球上に辿り着いた生命体がいると考えられている。彼らは先住民でありながら人間によって滅ぼされるも霊体となりその後の世界を見続けてきた。そして思う。この世界を守るほどの価値はどこにあるのだろう?と。
現在primeで無料でドラマシリーズとその後の映画も見れます。
順番としてはドラマシリーズ→映画「翔」→映画「天」→スペシャルドラマ「零」→映画「結/漸」→映画「結/爻」になりますが、時系列だとスペシャルドラマ「零」が一番になります。でもそうなるとドラマシリーズのネタバレになっちゃうので、ドラマシリーズから見るのが一番楽しいと思います。
ちなみに「新世界より」もアニメが現在だとprime無料で見れます。これは小説が上・中・下と長編なのでアニメで見るのもいいと思います。アニメ見たけど分かりやすかったしオススメです。