≪内容≫
時給11万2千円という高額バイト料を目当てに、男女10人が謎の施設・暗鬼館に集まった。バイトとは、暗鬼館での7日間に渡る心理学の実験に参加するというもの。そして鍵のかからない10の個室と10の武器が参加者に与えられる─。新鋭・米澤穂信原作小説を中田秀夫監督が映画化!藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみほか出演による心理戦ムービー!!
こういう映画のさきがけってやっぱりバトロワなんですかねぇ。
姉が漫画買ってきてたんですが、漫画だとエロかったりエグさ増したりするし、キャラクター一人一人の描写がこまかかったりしてより入り込めました。
バトル・ロワイアル(1) (ヤングチャンピオン・コミックス)
- 作者: 田口雅之,高見広春
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2013/06/07
- メディア: Kindle版
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最後のオチは、貴志さんのクリムゾンを読んでいたせいか、わりと早い段階で気付いてしまった。
どうしてこういう非人道的ゲームものは人を惹きつけるのか・・・!それが一番怖い!
疑心暗鬼の愚かさ
昔の映画あるあるの一つとして、「えっ俳優陣豪華すぎ」っていうのありません?この映画なんか主役の渋滞で全体的に画が濃い。こってり味噌トンコツらーめんみたいな感じです。
さて、主人公の結城(藤原竜也)はコンビニで出会った須和名祥子(綾瀬はるか)から、時給11万2千円という高額バイトの情報を知らされこの屋敷にやってきた。そこには、大学生カップルやシングルマザー、プロファイルが趣味のおばさんやら、そこまでお金に困って無さそうな人達が集合していた。
とにかく何とか7日間を乗り切ろうと皆で意気込むが、最初の被害者が出てからは全員疑心暗鬼に陥り誰も信じられなくなっていく。
なぜならそれぞれ用意された部屋には、殺人グッズが備えてあり、誰がどんな武器を持っているか分からないからなのでした。それに初対面ということもありますし、何より自分のことは棚に上げて「時給11万2千円という高額バイト料につられてくるなんてどんなヤツなの?」という最初っから相手を値踏みするような心を持っていればなおさらです。
さらに事件が起きれば、探偵役、犯人役、死体役にボーナスが入る仕組みなので別に人を殺してもいいけど、殺さなくてもいいにも関わらず日ごと遺体が発見されていく状態に。
とにかく遺体が上がれば必然的に謎解きタイムが導入され、探偵役、犯人役、死体役がうまれます。そして探偵の推理はあてずっぽうでも何でも構わない。真実はいらない世界で自分が助かりたい、ボーナスポイントが欲しいばかりに事実無根の罪を背負わされ犯人となる人が生まれます。
結城は「皆で協力しようよぉおおおお!」「こんなの間違ってるよぉおおおお!」という、もう結城なんだか藤原竜也なんだか分からないいつものあの感じ、単独行動じゃなくて助け合いを重んじて皆で手をつなごう精神をぶつけるのですが、他の人たちはそれぞれお金が必要な理由がありました。
来ちゃった的な結城はあくまでゲストであり、他のメンバーは明確な目的を持っていたのです。結城の訴えも空しく消えていくメンバーたち。そして誰もいなくなった・・・となるのでしょうか?
あのインディアン人形は金田一の悲報島や悪魔組曲で出てくるし、アガサクリスティーの「誰もいなくなった」では10人の兵隊さんとして出てくる。
EDのmay'nの「シンジテミル」がすっごい好き。
お金ってやっぱり労働の対価だよね。