≪内容≫
人気漫画家・押切蓮介の代表作を映画化したサスペンス。東京から田舎に転校してきた野咲春花は、部外者として扱われ壮絶なイジメを受けていた。そんなある日、春花に思いも寄らない悲劇が降り掛かる。
漫画の試し読みでものすっごい気になっていた作品。ですが、レビューを見ると漫画を見てほしい!というのが結構あって気になっています・・・。こんなホラー見まくってるくせになんなんですが、漫画が結構怖くて迷ってます・・・。
いじめはいじめでも家に火をつけるとか怖すぎて・・・。
精神破壊ホラー
東京から父の転勤のために転校してきた野咲 春花(右の黒髪)に初めて声をかけたのは、クラスの中でひときわ目立つ存在だった小黒 妙子だった。東京に行って美容師になりたいという夢を持つ妙子にとって東京からきた春花は垢ぬけていてクラスメイトとは違った存在だった。
しかし、春花の前にこの学校に転校してきた相場 晄が春花に好意を持ち、二人の関係が良くなっていくと春花と妙子は離れていった。今では妙子がリーダーとなり集団で春香をいじめ抜く関係になっていた。
春香が泥だらけになって帰ってくることを心配した父は学校に出向き、担任に相談するが担任は無視。来年で廃校になるのだから我慢せよと告げる。両親は春香に不登校を命じるが、その何日か後に春香が登校拒否をしていることに苛立ったクラスメイトによって家に火をつけられ両親は焼死する。妹は全身火傷の重傷で一命をとりとめた。
一人ぼっちなり、そのショックから声がでなくなった春香にますます想いを募らせる相場。自分が春香を守ると公言し、一緒に東京の高校に行き二人で暮らそうと言いだす。しかし、春香はすでに家族を殺したいじめっ子たち全てを殺すべく計画を立てていたし何人かは手にかけていたため、頷くことはできなかった。
家族を失った春香は祖父と暮らしていたが、ある時、祖父が何者かによって血まみれにされて病院に運ばれてしまう。
すでにいじめっ子を手にかけていた春香の脳裏によこぎるのはある人物だった・・・。
一方、この学校では春香が転校してくる前からいじめがあり、その被害者は妙子を崇拝する流美だった。ターゲットが春香になったことでいじめられなくなった流美は、春香が登校拒否を始めると、クラスメイトから春香が来ないならお前だ、と宣言されてしまう。
また一方で、春香がいじめられる原因が妙子が好いていた相場が春香を好きになり、春香が妙子から相場を奪ったという構図だったため、春香をとっちめれば妙子に認めてもらえると思ったため、一番執拗に春香を狙う。しかし、妙子の本心は全く別のところにあり、勝手に崇拝してくること自体を鬱陶しく思っている妙子と流美は決闘シーンへとなだれ込む。
原作は分かりませんが、過疎化した田舎というだけでなく、親の圧力がどの生徒の家にもありそのうっ憤を同級生に向けた結果と、夢や希望を転校生に向けた結果がこうなった、って感じですかね・・・。
そういう意味でいうと、東京から来ようが同い年は同い年。他人の夢や希望なんて背負えませんよねぇ・・・。もうあんまり覚えていないですが、中学生ってそんなに自分のことを話せなかったかな・・・?この物語に出てくる子供たちは皆、自分の気持ちを相手に伝えない。本当に死の直前まで。あと画鋲が尋常じゃないほど強い。
でもこれって自分が画鋲でいじめられたことがないからそう思うだけで、本当に画鋲でいじめられたらこれだけ怖いものなのかなとも思います。
R15+かぁ・・・。確かにあの不安定な思春期をホラーで表現しようとしたらこうなるのかもしれない。カオスだよね、あの頃って。絶対帰りたくないもん。青春を差し引いたとしたって。