《内容》
女子大生のツリーは自己チューで、世界は自分ひとりのために回っていると思っている、高飛車でビッチなタイプ。誕生日の朝、たぶん泥酔した勢いついでに、「やらかして」しまったと思われる、男子寮に暮らす見知らぬ男のベッドでぼんやりと目を覚ます。だが彼女はすぐに今日は何かが違うことに気づき、また何もかもがすでに経験しているように感じるのだった。
まず、商品の説明文に時をかけるビッチとかいうパワーワードがあるんだけど、アメリカおもしろすぎるだろwww
時をかけるビッチ×ホラーとかもう面白くないわけないんだよなぁ・・・。ほんと、こういうとこだぞアメリカ。
開き直れば強い
自分の誕生日にお面をつけた何者かに殺されるツリーは、殺されるとその日の朝にループする無限誕生日にハマっていた。
何度も同じ日をやり直すことに神経がイカれそうなツリーは、冒頭でイケてない男認定したカーターに相談する。心優しいカーターは意味不明なツリーのループ話に付き合い「君を殺しそうな人はいるの?」と尋ねるとわんさか出てくる名前にあきれる。
だけどツリーの強いところは「なによ!私だって完璧じゃないわよ!」と開き直れるところなのだった。
だけど、死ぬときのダメージはループしても戻らなかった。このまま何度も繰り返せば肉体的に死ぬことは確実だった。なんとかして、自分を殺す犯人を見つけその原因を取り除かなければならない。
ツリーは何度も同じ日を繰り返していくうちに、この後の出来事が予想できることから人を災難から救ったり、人に手を差し伸べることができるようになった。
それは、この次に起こる出来事を知っているという余裕が生んだ副産物でもあったし、心を入れ替えて一日を過ごせば殺されることはないのでは?という希望でもあった。
はたしてツリーは無事ループから抜けられるのか?
そしてこの謎の仮面は誰なのか?
まあ痛い思いして物事がいい方向に向かうなら痛い思いはした方がいい。
と私は思う。確かに誰だって完璧ではないけど、だからって人の思いを踏みにじっていいことはないはず。人を傷付けるだけ傷付けてそれに気づかずに死ぬより、人生のどこかのタイミングでめっちゃ辛いと思うけど気づけた方が私はいいと思う。
このループ、神様からの贈り物なのでは?ってくらいツリーはハッピーエンドに導かれてると思う。