《内容》
美しいブロンドの女性メラニー・ダニエルス(ティッピー・ヘドレン)が、婚約者のミッチ・ブレナー(ロッド・テイラー)に会いにボデガ・ベイにやってくる。カモメに襲われる彼女。その後、何千羽もの鳥が町に群れをなしてやってきて、子供や住民たちを襲う。ミッチやメラニーも、何の理由もなく襲う鳥たちの力と戦うのに命をかける。
おもしろすぎるw
だから古い映画見るの止められない・・・ここからアマプラのヒッチコック巡りが始まる・・・wwww
鳥の襲撃
この映画は突然人間が鳥に襲われるというホラーである。
メラニーはラブバードをミッチに届けにとある町にやってくる。家に勝手に上がり込み二羽のラブバードが入った鳥籠を置くと、船にのって帰っていった。
しかし帰る途中カモメに襲われ額から流血してしまう。
ラブバードに気づいたミッチがメラニーを追いかけ合流。メラニーはその後ミッチの家に夕食に誘われるが、ミッチの母・リディアは明らかにメラニーを嫌悪していた。だがミッチの妹は欲しかったラブバードをくれたメラニーを気に入り、自分の誕生日パーティに来るように必死にせがむ。
昨日のカモメの襲撃の後、鳥の大群が人々を襲うようになった。リディアは夫を亡くし息子のミッチだけが頼りだ、こんな弱い自分はいやだ、とメラニーに泣き言を言う。そして学校に行っている妹が心配だというリディアのためメラニーは鳥の恐怖におびえながら妹の学校に様子を見に行く。
そこでは元気に歌を歌う妹がいてホッとするが、授業が終わるにつれだんだんとカラスが群をなして学校にたむろっていた。
驚いたメラニーは教師でミッチの元カノ・アニーといっしょに生徒を先導して逃げ出す。
鳥はまるで自爆するように自信を電話ボックスに叩きつけたり、鋭い嘴で何度もガラスをつつき、人間の居場所を侵略していった。
気丈にふるまっていたメラニーだが、ミッチの家の一部屋に集合した鳥にリンチされたあとは血だらけで呆然自失としてしまう。果たして人類と鳥との戦争はいかに・・・
単純にホラーとしても面白いんだけど、どちらかというと母・リディアが面白い。
彼女は夫が死んでから自分は弱い、弱いから守ってもらうために息子・ミッチを奥さんには取られたくない。ずっとミッチに家にいて欲しいと思ってる。
だからメラニーだけでなく歴代のミッチの恋人に嫌悪の表情をするのだけど、最後メラニーが緊張の糸が切れて放心状態になってからこそが真のリディアなのだと感じた。
自分のことを”弱い”というから、周りは”守ってあげよう”とするんだけど、守ってくれる人はミッチだけがいいから、他の人は拒絶してしまう。
だけど、自分が”守る”という立場に立った時、リディアは多くの人を受け入れることができる。立場が人を作るというのは単に役職だけではない。
なんで唐突に鳥が?とか、いうのはなんで急に地震が?と同じような作りで意味はないことにホラーの要素があるのかなと思います。途中、メラニーが来てから町がおかしくなった!って謂れのない罪を着せられるシーンもなかなか人情味あって見ごたえ抜群でした。