《内容》
そのドクターは、救世主か、猟奇犯か。「苦しむことなく殺してさしあげます。」ある闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。その人物の存在が明らかになったのは、「お父さんが殺された。」という少年からの通報がきっかけだった。警視庁捜査一課のNo.1コンビ犬養と高千穂は、さっそく捜査を開始。すると似たような事件が次々と浮上する。捜査チームのリーダー麻生、新米刑事の沢田、室岡、青木と共に事件の解明を急ぐが、被害者遺族たちの証言は、どれも犯人を擁護するものばかりだった。ドクター・デスは本当に猟奇殺人犯なのか?それとも救いの神なのか?そして、驚愕の事実と更なる悲劇が犬養と高千穂に降りかかる。130人を安楽死させた実在の医師をモデルにした禁断のクライム・サスペンス。
思ってたより数倍面白かった。
割とすぐに入り込めてそのまま最後までいった。
病になって一番怖いこと
そんなことわかってる
でももうどうしようもなくて
お金もないし
心も体もボロボロで
太一も一緒に三人で死ぬつもりでした
でもあの先生は救ってくれたんです
物語は一人の少年の電話から始まる。
綾野剛演じる犬養と北川景子演じる高千穂は、少年の父の葬儀に向かう。そこで事情を聞くと、少年は「いつもと違うお医者さんが来てからお父さんが静かになってしばらくしていつものお医者さんが来てお父さんは死んだって言った」と犬養に告げる。
しかし母親は病死と答える。不審に思った犬養と高千穂は母親に真実を迫ると「ドクターデスと名乗る医者に救われた」と答えるのだった。
そこからドクターデスによる不審死の情報が何件か見つかり、犬養と高千穂はドクターデスを逮捕するため動き始めるのだが、二人の動向に気付いたドクターデスは腎不全で病気療養中の犬養の娘・沙耶香に目をつけ、あなたのせいで父親が苦しんでいるのだとそそのかし、安楽死を自ら選ぶように仕向けるのだった・・・
岸田さん
正人さんって本当に優しい人だったんですねあなたが自分の死を苦しまないためにこの動画を残したんですね
そしてあなたをこれ以上苦しめないために決心したんですね
病になって一番怖いのは、自分より家族のことだと思うのです。例え家族がどれだけ生きて欲しいと願っても本人に生きる意志がなければ何の力にもならず、逆に本人がどれだけ生きたいと思っても、家族のサポートがなければ直接的な治療費の面からそれは叶わない。
さらに自分のせいで家族が苦しんでいる。しかもそれを自分に言えずに目の前では笑っていると知ったらどうでしょう?
太一の母親のように「殺してくれ」と苦しみもがく夫に耐えきれない場合もあれば正人のように家族を思い死を覚悟する場合もある。
沙耶香は入院中、仲良しだった友達が急に亡くなったときも忙しい父親のこと、その忙しさが自分の治療費のためであることも分かっているため苦しみを吐露することさえできなかった。
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原作↓
実際に自分が入院したり、家族が病になった人にはこの映画、思うところがあるんじゃないでしょうか?ただの正義だけでは語れない、当事者になって初めて分かる感情、患者になって初めて見える世界があります。
私ももし家族が「殺してくれ」ともがき苦しんでいるのを見たら・・・果たしてドクターデスに依頼した人たちと同じ決断を考えるかもしれません。