《内容》
結婚5年目の夏。夫が不倫をした。それはよくある夫婦の出来事、のはずだった…。漫画家・佐和子の新作テーマは「不倫」。自分たちとよく似た夫婦の姿が描かれ、佐和子の担当編集者と不倫をしていた俊夫は、「バレたかもしれない!」と精神的に追い詰められていく。この漫画は、完全な創作?ただの妄想?それとも俊夫に対する佐和子流の復讐なのか!?恐怖と嫉妬に震える俊夫は、やがて現実と漫画の境界が曖昧になっていく…。
エンタメ!
ふっつーに面白い。現実なのか妄想なのか騙されるのは夫と観客w
いやぁ、そんなかっこいい教習の先生いたらなぁ!と思ってみてましたww
最高の復讐
最高の復讐なんかない。というか復讐に最高なんかない。復讐の源は裏切りだからだ。だから復讐はどんなものでも血にまみれてる。綺麗な復讐なんてないのだ。
裏切りの度合いによって復讐のレベルも変わるのだから、復讐を格付けすることなどできないのだが、この映画の復讐は「最高」だと思った。
最高に狂っているNE☆
だって、これから先永遠に元奥さんの新たな幸せを見せつけられ、それを書かせられ、元奥さんの幸せが自分の生活を支えるのだから。
つまり永遠に夫は元奥さんから逃れられない。彼女がいなければ生活が成り立たない、そういうことなのだ。
あの時もし仮に認めてくれてたらあたし
夫のこと許せてたかもしれないのにでも
許す機会さえ与えてくれなかったんです。
主人公の佐和子は人気漫画家で、夫の俊夫は憧れの漫画の先生であった。だが、俊夫は二人の共通編集者の千佳と不倫している。
佐和子の母が事故にあったことで、しばらく佐和子の実家に俊夫共々暮らすことになったが、千佳は担当編集者ということを利用してやってくる。(すげえメンタル)
こんな強靭(狂人)な不倫相手と、よくいえば優しいが悪く言えば芯のない夫に佐和子は漫画家らしく漫画で報復するのだ。
個人的に怒りの感情を芸術に昇華するやり方が好きなので、佐和子のやり方はものすっごくかっこいいと思った。
佐和子が描く俊夫と千佳の不倫の光景が事実であることは俊夫自身がよくわかっているが、佐和子の光景は佐和子にしかわからず、それがフィクションなのかノンフィクションなのか、果たして佐和子と恋に落ちる先生は実際に存在するのか、いや、存在していたとして二人の関係は真実なのか?
俊夫が悶々と考える中、佐和子は漫画に描いていた先生を実際に実家に連れて来たのだった。
でも思うんだけど、本当に先生と恋に落ちて、先生のこと大好きだったら復讐なんてしちめんどくさいことするかな?って思った。
でも、それは佐和子が漫画家で自分の経験を作品にすることが生業であることから逆にさっぱりと未練がないからこそできることなのかもしれないとも思いました。
単純にエンタメとしてすっごく面白くて、暗いのは被害者の佐和子側だけで夫と不倫相手は割と能天気なところが明るいんだけどそれ故に残酷で、そういうのもあいまってドキドキハラハラしました。
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表題「先生、私の隣に座っていただけませんか?」の時点で、夫から先生に変わることが予測できるんですよね。こういうのいつも見終わってから気づくw悔しいw