《内容》
“この名"を知るだけでお前は死ぬ―
アメリカのウィスコンシン州。古い屋敷に引っ越して来た3人の大学生が、ふとしたきっかけで、その名前を知った者、口にした者に死をもたらすという「バイバイマン」を呼び起こしてしまう。
それ以来、「バイバイマン」に取り憑かれた彼らはお互いに命を助け合うが、周囲の人間たちは次々と命を落としていく。追い詰められた若者たちは、死の運命から逃れることができるのか―
正直最初の方は「つまらんかも・・・」って思ってたんですけど、霊感持ちのキムの降霊術の後から加速して面白くなっていきました。一昔前に流行ったかの有名な「呪いのビデオ」と同じような展開。
でも日本人からすると「バイバイマン」と「バイキンマン」って音が似てるから名前の響きには全くビビらなかったw
バイバイマン・・・バイキンマン・・・バイバイキン・・・バイバイマン・・・バイキンマン・・・バイバイマン・・・バイキンマン・・・バイバイマン・・・バイキンマン・・・バイバイマン・・・バイキンマン・・・
コインの表か裏かの単なる運
大学の仲良し3人組、エリオット、エリオットの恋人のサーシャ、親友のジョンは大学から20分の距離にある古い家を借りる。初めての入居者だというその家で同居を始めた3人は引っ越し祝いを開催する。
やってきたサーシャの友達のキムは霊感があるということで、この廃墟めいた家で起きる物音の正体を探ろうと4人で手をつなぎ儀式のようなものを行う。
チャチャをいれるエリオットだったがキムが「何も考えるな何も言うな・・・」とつぶやき始めると表情が固まる。
それはさっき見つけたナイトテーブルの引き出しにびっしりと書いてあった言葉だった。円を描くように殴り書きされた言葉を追いかけて引き出しをくるくる回すうち、それが引き出しにぴったりとハマった紙であることに気付く。紙をひっぺがしてみるとそこには「THE BYE BYE MAN」と書かれていたのだ。
「何も考えるな何も言うな・・・」ととりつかれたように繰り返し目が上を向きしまいには繋いだ手を放し頭を抱えて怯え始めたキム。意味がわからないサーシャとジョンをよそにエリオットは「バイバイマン」と言ってしまう。
その瞬間、蠟燭の火は消え辺りは暗闇と化した。
ヤツは幻覚を見せる
そして行動を操る
善良な人に恐ろしいことをさせるんだ
バイバイマンという言葉を知ってしまった4人。そして知ってしまったことを知られてしまった4人。誰に?バイバイマンだ。これから4人は得体のしれないバイバイマンに追われることになる。
ジョンの姿がサーシャに、サーシャの姿がジョンに見える。2人がただ話しているだけなのにイチャついているように見える。2人にはエリオットのほうが狂っているように見えるしとにかく3人の関係には疑心暗鬼がつきまとうようになったのだった。
エリオットは調べていくうちに過去同じような事件が起き、1人の男性が名前を知る可能性がある人間を一人残らず射殺し自らも自死したことでこの不幸の連鎖を止めたことを知る。そしてそれがエリオットの見つけたナイトテーブルに書きなぐった張本人だということも。
なんか今のコロナウィルスに似てるな。
って思いました。みんな目に見えないし自覚症状がないから自分が感染してるかどうかわからないだけで、バイバイマンも幻覚とかなければ知らずにまき散らすよね。バイバイマ~ンとかいってお別れしてる人いそうじゃん。つまり、"知る"ことの重みというか"知る"ことで生まれる責任や運命ってあるよなってことを感じました。
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劇中に「コインの表か裏かの単なる運だ」という言葉があったんですが、これ全てにおいてそうですよね。人生の中で本当に自分の力で得たものなんてあるんだろうか?って思うことがある。いじめにあうもあわないも、結婚するもしないも、大病するもしないも、それらすべて運である、という気がする。