《内容》
超能力者(スキャナー)を使って警護を行う警備会社コンセックに組み込まれた主人公ベイル。科学者の手によってその能力をさらに開発された彼に与えられた任務は、恐るべき力で世界を支配しようとする裏のスキャナー、レボックの追跡だった。かくして始まったスキャナー同士による壮絶な超能力戦争が始まる!
面白い!!!
冒頭から感じるブルード!って思ったら監督一緒だったw
「ザ・ブルード 怒りのメタファー」の記事を読む。
アマプラの最大の魅力って最新映画とか話題作じゃなくて、こういう埋もれた名作なんだよな・・・とこの手の映画をひいたとき毎回同じ感想を抱く。
サイコ兄弟の復讐
君の頭の中は他人の声で溢れている
自分の声を聞き分けられない
物語は1人の薄汚い男が映画館をうろついているシーンから始まる。その男はきょろきょろと何かを物色し、ついに人のいないテーブルに残されたハンバーガーを発見した。躊躇せずそこの席に座りハンバーガーを貪っていると、近くに座っていた婦人が値踏みするような目で男を見る。
男はその目にすぐに気付く。そして婦人とその友達の会話が聞こえてくる。
気持ち悪い。なんでここにいるのかしら。
そう言って笑う婦人を男がじっと見つめる。瞬きもなしにじっと。すると、夫人は苦しそうにうめきはじめ床に倒れ込んでしまう。男は頭を抱えながらその場から逃げようとするが、ある男に追いかけられ身柄を拘束されてしまう。
捕らえられた男は主人公のベイル。ベイルが目を覚ますとルース博士と名乗る人物に自分がスキャナーという能力者であることを告げられる。
その能力のせいで常に他人の考えていることが脳内に流れていると伝えられ、それを押える注射を投与される。
ルース博士はスキャナーたちが結集し悪の組織を作っていることをベイルに告げ、ベイルにはルース博士側につきその悪の組織と戦ってほしいと伝える。
ベイルは自分の苦しみを共感できる人間が他にもいることを知り、他のスキャナーたちと接触を図るが、悪の組織のボス・レボックによりことごとく命を狙われる。
物語は単純というかこの手のよくある構成。正義と悪、弟と兄、組織内の裏切り、スキャナーたちが生まれた背景、そしてそれを生み出した二人の父親・・・
読みやすい展開なのに飽きないのは、今の時代ではモザイクがかかりそうな頭部爆発シーンや目がぴょーんと飛び出す演出。作り物感はあるけれど、刺激的というか作り手側の背景が見れて人間臭さがあるのがこの年代の映画の魅力だと思う。
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これラストの不気味さもブルードと同じくいい感じなんですよね。白黒はっきりしなくてニヤ・・・としてしまう。だからこそ続編が出てると思うんですけど久しぶりにテンション上がったホラー作品でした。