深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【映画】アデライン100年目の恋~美味しいご飯とお酒は人を幸せへと導く~

≪内容≫

奇跡的な出来事がきっかけで年を取らなくなってしまったアデライン・ボウマン。100歳を超えているのに29歳の姿のままの彼女の心の支えは、愛犬と、老いた一人娘フレミングだけ。
偽名を使い、住む場所を変え、友人も作らず孤独に時を過ごしている。そんなアデラインの前にカリスマ的な魅力を持つ青年エリスが現れる。エリスにどんどん惹かれていくアデラインだが、二人の間に秘密と過去の恋が立ちふさがり・・・・・・。
あらがうことのできない運命に流されて生きたアデラインが100年のときを経て見つけたものは?見る人のハートを揺さぶる、現代版ラブファンタジー。

 

 評価が良かったので見てみた。

アデライン、100年目の恋 - 作品 - Yahoo!映画

たぶん誰もが想像つくような何番煎じかわからないほどありふれた内容です。

だけど、ありふれた内容で結果も分かるけどそれでも見ちゃうのが王道の王道たる所以だと思っております。

 

29歳のまま止まる

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 主人公・アデラインが事故にあったとき、丁度隕石が月に当たったせいで地球では不思議な現象が起きていました。そして、彼女は事故で仮死状態に陥るも落雷による電気ショックで目覚めます。

 こうして29歳のアデラインは後年発表される、とある博士の理論"DNAの電子圧縮論"の通り、自然老化が凍結された身体になってしまったのです。

 

 29歳のアデライン。

そんな身体になったとは露知らず生きていました。しかし娘が大きくなり、友人が年を取っても彼女は変わらぬままでした。そしてついにはFBIからも怪しまれ連れ去られることになります。

 

 この不思議な現象が政府にバレれば人体実験の道具にされてしまうことは明らかで、それを恐れたアデラインは娘に事情を説明し、10年に一度、名前も年齢も変えて各地を転々としながら生きるようになりました。

 つまり、一生涯連れ添えるパートナーとは無縁の生活です。恋をしても、相手だけが年を取っていく。10年後には別れなければならない。

 

 そんな孤独を感じながら生きてきたアデライン。唯一事情を知る娘はもう高齢のおばあちゃんになっており、老人施設に入ろうかと言っているほどです。

私が死んだらママは本当に天涯孤独になってしまう。娘はママにパートナーを見つけるよう説得します。

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 アデラインにアタックする男・エリスが現れます。強引にデートの約束をさせ、二回目のデートで自宅に呼び寄せる男。来てみれば、何やら陽気にディナーを作っている。

 

さて、中身はなんなの?と聞くと・・・

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うまそうぅうう!

出来る男、エリス。

 料理の出来る男って、なんでこうイイ男に見えるのでしょうか。私だけでしょうか。しかも「がっかりした・・・?」とちょっと心配そうに聞いてくる。土下座して結婚申し込みたい。

 

 アデライン、恋は諦めてる・・・と言う割にここで一夜をともにしてしまう。美味しいご飯とお酒は人を幸せへと導く。

  だが、アデラインが惹かれたのはそれだけではなかったのだった。

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 エリスのパパはアデラインの恋人だったのです。

 ここは予告からすでに分かっていたところなのですが、このパパの動揺っぷりとアデラインの焦りっぷりが魅せてくれます。

 

あぁ・・・お互いすごく好きだったのね・・・と切なくなるシーン。

 

 アデラインはついにパパに白状する。パパは息子エリスのために、もう逃げないで欲しいとエリスの側にいてやってくれと懇願するが、アデラインは逃亡

  エリスはアデラインがいないと生きていけないというほぼプロポーズまでしていたので、いきなりいなくなったアデラインに対して自分が重すぎたと反省し、追いかける。

アデラインとエリスは果たしてどうなるのかっ・・・

ってとこはネタバレしないでおきます。

 

まぁほんとに解りきった展開だったんですが、良かったです。

映像の綺麗さもあったからかもしれません。

そして何より、ご飯が美味しそうなところ!!!!

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 そして父が息子に「彼女を愛しているとなぜ分かる?単純な質問だ」と聞き、こう答えるシーン。父にはもう40年も連れ添った妻がいます。

 だけど、ずっとアデラインのことが忘れられずに好きだったことが、目の前に当時のままのアデラインが現れたことで露呈します。

 

 たぶんこのエリスの答えは父の迷いを消したと思います。

 妻を捨てるとかアデラインとどうなりたいとか、そんな具体的なことを考えていたわけではないけれど、揺れていたんだと思います。

  だけど「彼女なしでは生きられない」という感情が愛しているを立証する言葉なら、父にとってそれは40年連れ添った妻なのです。

 

 予告にあった現代のおとぎ話というのは、とても的を得ていると思いました。あるところにアデラインという29歳のまま時が止まってしまった女性がいました・・・と始まる物語があっても違和感がなさそうです。

 そんなアデラインのもとに、料理上手な男性が現れました・・・。