深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

夜市/恒川 光太郎~あの日僕は幼い弟と引き換えに野球の才能を買った~

《内容》 大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころ…

女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。/ ジェーン・スー~女らしい見た目ってストイックの象徴以外の何物でもない~

《内容》 断捨離?ミニマリスト?しらんがな!赤い口紅・七分丈レギンス・自撮り・オーガニック・京都・ヨガ…女泣かせの「甲冑」が今日も私を締め付ける! 女の甲冑って洋服のことです。洋服に限らずファッションやメイクにヘアスタイルに体系維持。なんでそんな…

タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後 40代女子 叫んでもいいですか/辛酸なめ子~美しさや努力が絶対的に肯定されることだから、この2つを手にした人のやることは穢さが見えにくいのだ。~

《内容》 思わず声が出てしまう瞬間を語る。 辛酸なめ子さんというお名前は聞いたことがあったのですが、本は初めて。なんで手に取ったかって、タイトルのイラストのタピオカミルクティーの内容に共感したからwもはやむっちゃむっちゃと永遠に嚙んでてタピ…

本に埋もれて暮らしたい/桜庭一樹~”考え続ける”は才能の一種~

《内容》 旬な作家サクラバカズキの日常と、ドタバタの日々に癒しと活力を与えてくれた本の数々を紹介する、大人気WEB連載の書籍化第4弾。どんなに忙しくったって、やっぱり本がなくては生きてゆけない! のだ。 2011年、10年前の本なんですよね。 でも…

桜庭一樹のシネマ桜吹雪/桜庭一樹~人間というものは本質的に理解できないものかもしれないという”畏れ”こそが映画である~

《内容》 一本の映画で二度三度とおいしい。物語作家ならではの洞察が光る珠玉のエッセイ集。 桜庭さんはこれもそうなんだけど、結構自分の感想が本になることが多い。 本に埋もれて暮らしたい (桜庭一樹読書日記) 作者:桜庭 一樹 東京創元社 Amazon 桜庭さ…

【映画】セックス・アンド・ザ・シティ/SATC~欲しいものを手にするバイタリティが鬱憤を消化する~

《内容》 セックス・コラムニストのキャリーは理想の男性ミスター・ビッグと一緒に暮らすため瀟洒なアパートを購入し、次いで結婚も決意する。PR会社社長のサマンサは俳優を目指す恋人スミスを売り込むためにL.A.に引っ越し、再婚したシャーロットは中国から…

【映画】ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー~夫や父親や友になるすべを僕は知らない 、なれるのは"作家"だけ~

《内容》 1939年の華やかなニューヨーク。作家を志す20歳のサリンジャーは編集者バーネットと出会い短編を書き始め、その一方で劇作家ユージン・オニールの娘ウーナと恋に落ちる。だが太平洋戦争が勃発し、サリンジャーは戦争の最前線での地獄を経験すること…

フランケンシュタイン/メアリーシェリー~誰の心にも怪物が住み着いている~

《内容》 若き科学者ヴィクター・フランケンシュタインは、生命の起源に迫る研究に打ち込んでいた。ある時、ついに彼は生命の創造という神をも恐れぬ行いに手を染める。だが、創り上げた“怪物”はあまりに恐ろしい容貌をしていた。故郷へ逃亡した彼は、醜さゆ…

鳥~実は鳥が大群で襲ってきたら超怖い~

《内容》 美しいブロンドの女性メラニー・ダニエルス(ティッピー・ヘドレン)が、婚約者のミッチ・ブレナー(ロッド・テイラー)に会いにボデガ・ベイにやってくる。カモメに襲われる彼女。その後、何千羽もの鳥が町に群れをなしてやってきて、子供や住民た…

背高泡立草/古川真人~心の奥底で感じることこそ向き合うべき自分の運命~

《内容》 草は刈らねばならない。そこに埋もれているもは、納屋だけではないから―。長崎の島に暮らし、時に海から来る者を受け入れてきた一族の、歴史と記憶の物語。第162回芥川賞受賞作。 納屋と言ったら村上春樹。 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫…