作家別-吉本ばなな
《内容》 吹上町の夏が終わり、引きこもりの美鈴がミミのもとを訪れた。「部屋の中に子どもの霊がいるんだ。いつも夜になると出てくる」生も死も、過去も未来も溶け合う吹上町に、新たな風が巻き起こる―人智を超えた世界の理がしみじみと胸をうつ、大好評哲…
《内容》 少女の霊に取り憑かれた美鈴と私は東京へ向かった。飲みこまれそうなほどに激しい動きの中で人生の舵取りをしていくことこそが、生きることだと知った。著者ならではの箴言に富む唯一無二の傑作哲学ホラー。 新キャラクター美鈴が登場。だけど、タ…
《内容》 その街では、死者も生き返る。現実を夢で見る「夢見」。そして屍人を自在に動かす「屍人使い」。二つの能力を私は持っている。吉本ばなながついに描いた渾身の哲学ホラー小説。書き下ろし長編。 実は三作目の「ざしきわらし」から読んだのですが、…
≪内容≫ いつから私はひとりでいる時、こんなに眠るようになったのだろう―。植物状態の妻を持つ恋人との恋愛を続ける中で、最愛の親友しおりが死んだ。眠りはどんどん深く長くなり、うめられない淋しさが身にせまる。ぬけられない息苦しさを「夜」に投影し、…