
≪内容≫
木の葉が舞い落ちる秋。
知的好奇心いっぱいのムーミントロールは、友だちのスナフキンと共にムーミン谷にまもなく訪れる冬を感じようと出かけます。そこで知ったのは、まもなくやってくるという「クリスマス」の存在。
"クリスマスさん"って誰? どんな人?やがてムーミンが出会う不思議な冬の魔法、驚きの数々、そしてムーミン谷に訪れる最高の夜……。
私メッツアが大好きなんです(まだ一回しか行ってないけど)。もともと箱根の彫刻の森的な自然の中のアートが大好きなんですが、メッツアもやってるので埼玉県内でこういう場所が出来たことがすごくうれしい。
メッツア体験記。
今やってる傘のアートとか、プラネタリウムとかなぜ私のツボをついてくるのだ・・・!というメッツア。
で、メッツアってムーミンをモチーフにしているらしいのですが、そういえばムーミンってよく知らないな・・・と思ったのです。ムーミン・スナフキン・ミイ・ニョロニョロあたりしか知らん!と思ったので観てみたのです。
で結果ムーミンが大好きになりました。
やさしいせかい
時計は全部止まっています
まるで時が止まったかのようです
埃が静かに床に舞い降ります
タイル張りのストーブの中で薪がゆっくりと燃えています
夏の甘い香りはすっかり消えて
ジャムの瓶の中に封印されました
雪がまるで毛布のように辺り一面を覆い尖ったものも丸い形になりました
木という木が丸い帽子をかぶっています
キラキラした冷たい雪が
ムーミントロールの夢に降りそそぎます
この映画、めちゃくちゃ言葉が美しいのです。内容は、冬は冬眠して春の目覚めを待つのが通年のムーミン一家でしたが、好奇心旺盛なムーミントロールは春の夢を見て冬の間に起きてしまうのです。恐る恐る外を見ると、世界は真っ白!びっくりしながらも冬にしか出会えない不思議な生き物や、冬のビッグイベント"クリスマス"を初めて体験する、というお話です。
めそめその胸は憧れでいっぱいでした
狼たちの呼び声に答えようと山に登ります
寒さは募りましたが
ヘムレンさんを置いてきたことに後悔はありません
右の犬がめそめそで、左がヘムレンさんです。ヘムレンさんは一緒に旅をする犬が欲しかったのでめそめそを誘いますが、めそめそは狼に憧れていました。皆が狼は危険だといってもめそめそは信じませんでした。勇気を振り絞っためそめそは、狼への憧れは失くしましたが、ピンチのときに助けてくれる大切な友達を見つけたのでした。
冬を知らないムーミントロールはクリスマスがなんだか知りませんでした。クリスマスという生き物がくると思っていたのです。でもクリスマスを皆で祝う事こそが"クリスマス"なのだということを知らなくても皆のおかげで体験することができたのでした。
ムーミンと言ったら名言はスナフキンだけと思っていたんですが、語りの言葉選びが猛烈に美しくうっとりしてついつい聞き入ってしまいました。不思議な生き物たちも大人になってから知るとその存在の美しさに気付くことができます。今まであんまりキャラクターにハマることはなかったんですがムーミンにはドハマりしそうです・・・。
ああ、大人が児童書やアニメを見るべき必要性というのは確かにあるな、と思いました。優しい話し方とか、人の想像力に訴える言葉運びとか、ただの娯楽以上に得るものが盛り込まれていてたくさんの大人に見てほしいな、と切実に思いました。おススメです!