≪内容≫
宮藤官九郎が監督・脚本を務めた奇想天外な地獄コメディ。修学旅行中に不慮の事故でこの世を去った平凡な高校生が、大好きなクラスメートにキスしたい一心で、赤鬼と一緒に地獄からの生還を目指して大奮闘する。主演は長瀬智也と神木隆之介。
なんか面白いの観たくて。
たまには暗くないやつが観たい。
気楽に観れるし、なんか自分がすぽーって抜けてる時にちょうどいい映画って感じでした。抜けてると重い、暗い、切ないっていう映画が無理。二時間集中できない。そーゆーときはクドカン観よう。そんな感じです。
なんとかなる。地獄も天国も頭文字は同じHだ。
カッコイイです!!!
曲も好き。
これはもう観てるだけでいい。目が大喜びするやつです。
いきなり死んだらしい神木くんと、地獄でロックバンドのギタボやってる長瀬くん。
後ろの鬼(?)もいいかんじ。
こういうの連続ドラマにしてほしーなー。
ドロドロの恋愛とかサスペンスばかりじゃなくて、こういう異世界っぽいやつ。
こういう世界観好きな人わりとたくさんいると思うんですが・・・。
鬼灯の冷徹の世界もこんな感じかなぁ。
地獄行きたくなっちゃうんですよね・・・面白そうで。
あー、これ鬼フォン。
この辺電波わりーから繋がりにくいんだわ。
こういう作中の小道具ほんと好き。
これ売って欲しい。iphoneじゃないけど、オーダーメイドでいいから。
シャキーンって開くんです、口が。
でもこれじゃ液晶が見えないじゃないか・・・と思うでしょ?
もっと口、開きまーす!!
このセンスほんと好き。
日本はこういう妖怪もっと押していこうよ、西洋にないセンスで誇れるやつ。
東京オリンピックとか水木しげるテイストをもっと出してほしい。
鳥獣戯画パンフレットとかさ、そういうのにしませんか。
ちなみに鬼パッドもある。
閻魔さんに貢物をもっていくシーン。
久しぶりにこんなに作り込んだ世界観あるセットを見た気がする。
照明効果もすごいんですけど、このちょっとコミカルなセットがすごいいい味出してるというか大好き。
いい意味で超ハイクオリティな文化祭的な雰囲気というか。
こういうの中学生で見たら将来の夢が大道具さんとか小道具さんになりそう。
皆でこのセット作るの楽しかったんじゃないかなぁ。
地獄だから永遠の苦しみなわけで、労働地獄、罰地獄なんですけど、どーも楽しそうに見えちゃうんですよね。いや、もちろん苦しんでるんですけど、なんかそういうのもいいな、とか思ってしまう。
これがクドカンマジックなのか・・・
あなたがいればそこは天国
あなたがいないそこは地獄
実はギタボの鬼は人間時代に曲を作っていた。
その曲の歌詞がこれで、この歌を聞いた少年は心をうたれてしまう。
少年が死んだとき同級生も多数死んでいた。しかし地獄にいたのは自分一人。大好きだった同級生は天国に行ったか死ななかったのだと思う少年はなんとか地獄から出ようとする。
ある日、地獄に元同級生がやってきた。彼はあの事件で生き残り、末期ガンを経て地獄にきたのだ。
そこで、少年は彼女も生き残っていたのだと聞かされる。
この物語の主軸は少年だと思うのですが、個人的にはこのギタボが主人公のような気がする。少年の方はわりと「君の名は。」的なロマンで、ギタボは切ない・・・うーん、かなり違うけど自分的には「ソラニン」に似たものを感じる、かも。
少年はギタボのあの曲を彼の彼女だった死神(あだ名)に届けると約束するのだった。
人はみな、地獄に詳しいHELL
でも天国のことは、誰も知らないHEAVEN
長瀬君は「ひとりぼっちのハブラシ」もそうだけど、ほんとうにこういう飾らない歌で人の心を動かすなぁと思う。

- アーティスト: TOKIO/桜庭裕一郎,TOKIO,桜庭裕一郎
- 出版社/メーカー: Aniplex (music)
- 発売日: 2009/06/24
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (2件) を見る
かっこいい言葉で畳みかけるように歌う音楽もすごいかっこいいんですけど、そういう音楽はそこまで言葉が届かなくてもかっこよく聞こえると思うんです。
でもフォークってそうじゃない。音符が長いメロディって言葉がすごく大事だし、当たり前の誰もが分かりきってるような言葉を改めて響かせるってすごく難しいと思う。
長瀬君はミュージカルとかすっごい映えそうだけど、あんまりやってるイメージないなぁ。わりと憑依体質な気がするのですが・・・
「あなたがいればそこは天国、あなたがいないそこは地獄 」は、人によって天国も地獄も変わるってことで、「人はみな、地獄に詳しいHELL でも天国のことは、誰も知らないHEAVEN 」は、皆嫌なことは調べまくるけど、いいことは無条件に受け入れるじゃん?ってことだと思う。
自分にとっての天国地獄は自分の価値観で変わるのに、世間的にネガティブなことは自分にとってもネガティブと思いこんじゃうのは何でなんだろうね。
そんなことしてたら自分にとってポジティブなことなんて知ってるやついんのかよ、ってなっちゃわないか。
っていうメッセージをこの映画から感じたんですが、こういうのを明るく押し付けがましくなく、むしろこんなメッセージは意図されていないかも、と思わせるクドカンの世界観好き。
Welcome to MY HELL!!ってとこ好き。