深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【映画】ちょっと思い出しただけ〜きっとみんな忘れられない恋の思い出を秘めながら生きている〜

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《内容》

“ある1日"で遡る、ふたりの6年間―
第34回東京国際映画祭 観客賞/スペシャルメンションW受賞
なんでもない、だけど 二度と戻れない愛おしい日々を、“ちょっと思い出しただけ"
松居大悟監督初の完全オリジナルラブストーリー

■第34回東京国際映画祭 観客賞/スペシャルメンションW受賞! Filmarks初日満足度ランキング第1位! (2022/2/14 Filmarks調べ)

 

 切ないいい作品でした。誰にでもあるんじゃないかなぁこういう日が。最近見た「点」も過去の恋人との話だったけど、今が幸せだって、次の恋人ができたって、上書き保存なんかされないよね。

 

ちょっと思い出しただけ

 

どこかに行きたいなぁと思うけど

どこに行ったらいいかわからないじゃないですか

 

まあだからお客さんに行き先決めてもらって

そこに向かい続けるのは

ずっとどっかに向かってる気がして楽しいですね 

 

 主人公はタクシードライバーの伊藤沙莉演じる葉。ダンスを通して出会った元カレ・照生の日々の回顧録である。

 

 葉は合コンで出会った男と結婚し子供を授かる。優しい夫と可愛い子供。平凡でありながら尊い家族。そんなとある幸せな日の朝に葉は大好きだった元カレのことを思い出す。

 

 結婚の約束もしてた、未来の話も、してた。社用車のタクシーを使って2人でドライブしたり、休館日の水族館で魚に囲まれながらキスしたり、楽しくて仕方なかったのに、2人はずっと一緒にはいられなかった。

 

 人を好きになると、笑顔もいっぱい増えるけど、涙もたくさん流すし、我慢できない怒りが生まれたりして自分のこと嫌いになったりもする。仕事もして恋愛もしてって本当に好きだとバランスとるの大変だよね。

 

 好きとか結婚とか1人じゃできないことって難しいなぁと改めて思いました。別に何か教訓を得るとかそういうわけでなく、ただただきっとみんな忘れられない恋の思い出を秘めながら生きてるんだろうな、って思いました。

 

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 未練とかじゃなくて、好きだった人の誕生日とか、全然変な意味じゃなくて「あ」ってなるよね。