≪内容≫
園子温監督、綾野剛主演による『新宿スワン』の続編。スカウト会社「新宿バースト」のエース格となった白鳥龍彦は、社長・山城の命により、幹部の関玄介と共に横浜へと送り込まれる。しかしそこは、タキと呼ばれる男が支配する難攻不落の王国だった。
今回は欲望の街新宿から横浜に移動!前回死んだ秀吉と消えた洋介を追いかけて龍彦は奔走するが、横浜に因縁があるのは幹部の関なのだった。
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真実は藪の中
前回合併したバーストとハーレムのその後は荒れていました。二つのスカウト会社が合併し、スカウト率で成績を計っていたが街にやってくる女性の数は変わらないわけで争いは増えていた。
そこで島を広げようと横浜に目をつける。横浜に大型店舗が二つ出来るタイミングに便乗しようというのだ。そこで横浜組に任命されたのは、元々横浜出身の関と洋介のその後を心配していた龍彦だった。洋介は横浜にいるとの情報があったのだ。
横浜のスカウト会社ウィザードのタキ(浅野忠信)と旧友の仲である関は二人とも決着をつけるべく再会する。
一方で龍彦は新宿に愛着があり、横浜行きは苦痛だった。龍彦のスカウトを指名したマユミ (広瀬アリス)は借金の返済に困っていたが元金以上払ってもおらわない借金地獄に生きる希望を失うが、龍彦に相談したことで未来が開けていく。
村上春樹の短編「回転木馬のデッド・ヒート」の中の「今は亡き王女のための」の話にもあるんですが、なまじ容姿が良いとちやほやされる以上に悪い人も寄ってくるんだろうなぁと思います。
歌舞伎町で働く女性は美しいですよね?なんでこんな美人が借金苦に?と思うでしょ?でも、たぶん美人だから一般の人よりいい待遇もあれば悪い話も入ってくるんでしょうね。
だから美人ほど強くなければならない。
横浜でのスカウトは思った以上に手強く、警察やヤクザとの連携をもつ横浜組にこてんぱんにやられる新宿組。
そんな中立ち上がるのは、歌舞伎町の女たちだった。
新規店のスタッフをコンテストで選ぶというのだ。人生を諦めていたマユミは自信満々で美しい女性たちと一緒にこのコンテストに出る。
そこで彼女は自分の魅力を存分に自ずと引き出すのであった。
華やかなコンテストの裏側では男同志の戦いが続いていた。龍彦はぼろぼろになった洋介の姿を見るが、そこには居る筈のないハーレムの葉山が登場し、真実の究明はあやふやなまま終わりを告げる。
今回は男は肉弾戦、女は心理戦でどっちの性もその特性と良さが光ってかっこよかった。