深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

察しない男 説明しない女/五百田達成~同じ日本人でも言葉が通じないのは男と女は異星人だから~

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≪内容≫

どうしてわかってくれないの!?言ってくれなきゃわかんないよ!このひとことで、仕事も家庭も恋愛もうまくいく!あなたのコミュニケーションは男タイプ?女タイプ?チェックリスト付。

 

チェックリストの結果、ド女だったw身近な男性ってお父さんしかいないし、自然に自分に合うような職場を選んでたんだなw

  • 第1章・基礎編
  • 第2章・恋愛
  • 第3章・結婚
  • 第4章・仕事

からなる本作の中で一番「分かる!」と思った第2章10男はノリノリの時に女を欲しがる 女はどん底の時に男をほしがる」の感想を書いて行きます!

 

恋のタイミングが男女で違う理由

 

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女性には「いつか王子様に自分の人生をステキに変えてもらいたい」という変身願望があるため、恋をすることで苦境から脱したいと考えて男に逃げ込みがち。男性と比べるとずいぶんネガティブな動機です。

 

  これまさに私のことやん・・・と思ったのですが、皆さんどういうときに恋愛のモチベーションが上がるのでしょうか?

 いやなんか「自分の人生を」とかそこまで大きく変えてほしいわけじゃないんですけど、ただ認めてほしい!まさに先日のLOVE理論のうわっつらKINDNESSをしてもらってとにかくやさしくしてほしい、ってときがあるんですよ。(LOVE理論すげえ)

LOVE理論

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  • 作者:水野敬也
  • 発売日: 2013/12/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
LOVE理論 【テレビ東京オンデマンド】

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  • 発売日: 2014/09/19
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 「LOVE理論」の記事を読む。

 でも注意点があって、こういうときって自分のことを自分で個人ではなく性にカテゴライズしているので、付き合っても後々苦しむことになります。特に自分の仕事が好調になったり、人間関係の雲が晴れて人生が楽しくなって来たとき。

 ネガティヴな時に出会う男性からしたら「弱った依存的な女性」が好きなわけで色々上手くいっている自立した女性は好きじゃないわけですから、「なんか君変わったよね・・・」となる。

 

 女性としては自分が好調になったからといって彼を疎ましく思うわけではないが、上手くいっている自分では彼に愛されない。

 彼とこのまま付き合いたいと思うと、自分は上手く行っているのに不幸そうな顔をついついしてしまうことが癖になる。その癖が本当になっていって上手く行ってるのに不満→何をしても満たされない→彼と喧嘩→壮絶な修羅場へと展開・・・という未来しか思い浮かばない。

 

 なので猛烈に彼氏欲しい!!って思った時は自分で「・・・ってことは私相当今自分に自信がなくなってきてるな。やられてるな。そして男にその後始末を押し付けようとしてるな。最低だ!」という思考回路になっている。・・・ので結果恋のタイミングが分からない状態\(^o^)/

皆どうやって恋してる!?ねえ!?

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(中略)

男は調子が悪いときの自分のことが好きではありません。

 (中略)

タレントやお笑い芸人が、下積み時代に支えてくれた奥さんと簡単に別れてしまうのもこのため。「ダメだった自分」という黒歴史とともに、パートナーのことも葬り去ろうとするのです。

 

  男性は成功しているときがタイミングなんだそうです。仕事の成功により自己肯定感が高まり、余ったエネルギーが恋愛に向く・・・と。

 確かに少女マンガでもさ、運動部のキャプテンとかがさ「俺今はサッカーのことしか考えられねえから・・・」みたいに断るヤツある!!!

あるある!(たぶん)

 

 それにしても「「ダメだった自分」という黒歴史とともに、パートナーのことも葬り去ろうとする」ってすごい分かりやすい故に残酷ですね。

 もちろん全ての男性がこうだと言っているわけではありませんが・・・芸能人だとよく聞くやつ。

 

 男性は仕事が好調で忙しい時にこそイキイキしているから女性は「忙しいかな・・・」とか遠慮しなくていいって書いてあってマジか・・・マジで男ってわかんねえ。と思う私でした。こういうとき連絡したくても気を使う時とかあるのにさ、のちのち「余計な気遣い(笑)」とか返されたときのショックよ・・・これ第4章31男はほめてほしい 女はわかってほしい」に続く。

 

 こうやって連鎖して読めるのが本作の楽しいところでした。ほんと、気を遣ったことが余計なことだったとしてさ!でもその気持ち分かってくれよ!!と思うド女なのだった。

 ド女×ド男の恋愛モデルとか読みたい。私は特に自分のことをそう思うんだけど、同じ言語を話していたり同じ時代に生きているとどうしても「分かりあえる」と思ってしまう。分かり合えない場合があってもその壁は極薄い、と。でも本当は分かり合えると思ってること自体が間違いなんだな、と最近思うようにしています。寂しいけど、ケンカしたり仲違いするよりはその方がいいかな、って思うようになりました。