≪内容≫
大学でテロリズムの歴史を教えているマイケル(ジェフ・ブリッジス)は、隣に引っ越して来たオリヴァー・ラング(ティム・ロビンス)の一家と家族ぐるみの交際を始めるようになる。しかし、オリヴァーが学歴を詐称していることを知ったマイケルは、彼の素性を調べ始めるが、そのとき既に罠にはまっていた…。
この作品レンタル禁止なんですね・・・。確かにこれは9・11を想像させる内容です。あの一件が大きなトラウマやPTSDになっている人にとっては怖すぎる内容だと思います。
現代社会への警鐘
主人公は大学でテロリズムの歴史を教えているマイケル。彼の妻はFBIで捜査中に銃殺された。現在は一人息子と恋人と暮らすマイケルだったが、妻を亡くした悲しみと怒りは未だ消えていなかった。
マイケルは一つの事件について解説する。
それは犯人を拘束した後に起こったテロ事件だった。犯人は捕まったと安心した矢先の出来事だった。その原因は、いち早く国民を安心させるために一人の怪しい男を犯人にしたてあげたことだったのだ。
あるときマイケルは道端で血だらけの少年を病院に連れていった。その子供は隣人の息子であり、そこから近所づきあいが始まる。親切な夫婦だったが、マイケルは何か嫌な予感を感じていた。
独自に夫・オリヴァーについて調べて行くと、彼は昔爆弾を作っていたことや本当の名前があることに行き着く。オリヴァーはそんなマイケルの動向に気付いており、昔のことだから詮索するなと忠告するが、マイケルは止まらなかった。
息子を人質に取られたマイケルは条件として詮索をやめることを提示されるが、テロリズムに対して怒りを持って授業を行っていたマイケルにとって目の前に犯人がいること、これから多くの人間が死ぬことを知りながら黙っていることは耐えがたい苦痛だった。
たった一人だけ全てを知ったマイケルは、オリヴァーの忠告を無視し、爆弾が積まれた車を追跡し事態を防ごうとするが、そんなマイケルを隣人のオリヴァーは静かに笑って見ていたのだった・・・。
この映画のラストは衝撃的だしかなり怖いです。この漫画に描いてあるのもそうだけどどれだけの事件で冤罪があるんでしょうか・・・。
おそらく、冒頭の血だらけの子供はオリヴァー夫妻がマイケルの正義心を狙って演出したのだと思うし、元々オリヴァーを狙って引っ越してきたのだと思う・・・。
単純に隣人に関わるな!ってお話かと思ったらスケールが大きすぎるし不幸すぎるしで大変な映画でした。でもたぶん、事件の重要な人物っていうのは案外自分の近くにいて、私たちは安心をニュースで得ている気になっているけど、本当の安全なんてFBIだって保障してくれないんだっていうのが真理なのだと思いました・・・。