深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【映画】ハロウィン~人は意思の疎通ができない人間に一番恐怖を感じる。~

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《内容》

1978年、ハロウィンの夜。殺人鬼マイケル・マイヤーズが精神病院から脱走し、街の人々を殺害する事件が発生。彼の目的はひとりの女子高生ローリー・ストロードの命だった。
すんでのところでマイケルは射殺され、ローリーは事件の唯一の生存者となった。
この事件を知る人々は畏怖の念をこめて彼を“ブギーマン"と名付けた。
40年の時を経た2018年、ハロウィンの夜。
精神病棟を移送中に事故が発生し、マイケルは再び行方をくらます。
街で起きる恐るべき殺人事件。
ローリーは、街に解き放たれた“ブギーマン"と対峙することを決意。
恐怖に満ちたハロウィンの夜が始まるーー。

 

これは怖い。

まさに人が一番怖いを具現化した映画。人間は意思の疎通ができない人間に一番恐怖を感じる。

 

恐怖体験映画

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  本作をざっくりいうと6歳にして自分の姉を惨殺した罪で囚人として精神病棟に入れられていたマイケルが40年後にそのとき殺しそびれたらしい妹を殺すために輸送車から逃げ出し、無言で人を殺しまくる話であります。

 

 冒頭に出てくる記者やマイケルの精神鑑定をしているホーキンス(以下サイコパス博士と呼ぶ)は、マイケルにも人の心がある、もしくは理由・原因を探るべくマイケル保護派であったが、実際に命を狙われた妹・ローリーは来るマイケルとの対決に備え粛々と準備をしていた。

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  それだけでなく自分の娘にも護身術を授けた。しかし、マイケルがすでに捕まっていることから、ローリーの行いは"やりすぎ"であり、過去から立ち直れていないというネガティブな印象にしか世間に伝わらなかった。

 だが、ローリーは自分とともにマイケルを信じ続けた。

 奴は必ず自分を殺しに来ると。

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  この二人の因縁に対して、ローリーの娘は嫌気がさしていた。母・ローリーの強迫観念のせいで銃だけでなく地下牢での生活も強いられた。

 そのことから親子の絆はほどけかかっていたが、マイケルの脱走を知り母と過ごした地下牢に彼女も戻ることとなる。

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  一方、これだけの被害者が出ているにも関わらずマイケルの心に興味津々のサイコパス博士はローリーとマイケルの再会をワクワクして待っていた。

 しかしマイケルは自分のことを嗅ぎまわる人間はもちろん、自分を利用しようとする人間も殺すのでサイコパス博士も例に漏れなかった。

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 さあ忘れてはいけないのがこれがアメリカ映画ってことである。

 ただの恐怖では終わらせない!スカっとアメリカの真骨頂はここからです!

 常にマイケルを感じながら生きてきたローリーと自分とは無縁だと思い割り切って生きてきた娘の絆は最後の最後に交差します。そして姪とおばあちゃんも。

ハロウィン (字幕版)

ハロウィン (字幕版)

  • 発売日: 2019/07/19
  • メディア: Prime Video
 

  何が怖いって、マイケルが一言も発さないこと。行動からもそれが憎しみなのか、快楽なのか、選んでいるのか無差別なのかわからない。つまり、自分が対象であるか否かが明白でないとき、人は恐怖する。だからウイルスも怖いんですね。