深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【映画】ピエロがお前を嘲笑う〜つまり楽しみを仮想世界だけに限るな〜

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《内容》

警察に出頭した天才ハッカー・ベンヤミン(トム・シリング)。世間を騒がせ殺人事件にまで関与を疑われ国際指名手配をされた。
そのベンヤミンが自ら語りだした――
学校では苛められ冴えないベンヤミン。ピザ屋のバイトでも馬鹿にされ、想いを寄せているマリ(ハンナー・ヘルツシュプルンク)にもまともにアプローチもできない。そのマリのために試験問題をハッキングして手にいれようとしたベンヤミンだったが捕まってしまう。
前歴がなかったため社会奉仕活動を命じられ、そこで野心家のマックス(エリアス・ムバレク)と知り合う。
2人にはハッキングという共通の趣味が合った。マックスはベンヤミンの天才的な才能を見抜き、マックスの友人たちを交えて、破壊活動を行うハッカー集団“CLAY(クレイ)"を結成する。国内の管理システムを手当たり次第ハッキングを仕掛け、世間を混乱させ注目を集める。
そしてクレイはライバルハッカー集団を挑発し、ついにはその正体を暴いてみせる。
さらにドイツ連邦情報局へもハッキングを仕掛け、有頂天になっていたベンヤミンたちだったが、ベンヤミンの仕掛けた不用意なハッキングがきっかけで殺人事件が発生してしまう。ついにユーロポール(欧州刑事警察機構)の捜査が入り、ベンヤミンたち自身が危険にさらされることになり、自ら出頭することにしたのだった。
しかしベンヤミンの自供はつじつまが合わない。翻弄される捜査官たち。果たしてどこまでが真実なのか。彼の真の目的とは――。

 

かっけぇな

ITがよくわからなくてもわかりやすい。

サーバー間の移動が可視化されているのもイケてる演出だと思いました。

 

人は見たいものを見る

 

1

安全なシステムはない

 

2

不可能に挑め

 

3

サイバー世界と現実世界を楽しめ

 

つまり楽しみを仮想世界だけに限るな

 

 天才ハッカーMRXに憧れた主人公ベンヤミンハッカー集団CRAYを立ち上げる。目的は現実世界も楽しむこと。憧れのマリと付き合うこと。そして憧れのMRXに近づくことだ。

 

 最初こそただの侵入と悪戯で済むハッキングだったが、仲間の一人がマリとキスしてしまう。そこからCRAYは崩壊し、ベンヤミンは思いがけない事件の立役者になってしまう。

 

 仲間達を全て殺されたベンヤミンは出頭し証人保護プログラムを受けるため、今までの全ての行いを洗いざらい告白する。しかしその告白も完璧ではなかったのだ。

 これは単純に面白い映画です。ITに興味がない人も楽しめる上質なサスペンスって感じかな。