深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

モテるための哲学/二村ヒトシ~好意がキモチワルイ原因の解説はここにアリ~

スポンサーリンク

≪内容≫

あなたはモテたいはずです。モテてセックスしたいはずです。なのに、なぜモテないのか?それは、あなたが他人にとってキモチワルいからです。セックスは本来キモチイいことだから当然です。でもモテたいって単に性欲の問題だけじゃない。では、なぜモテたいか?どんなふうにモテたいか?この問いこそが自分自身を知る哲学になるのです。

 

この人の本全部読んでみたいと思って読んだんですが、これ、別に「モテてセックスしたい」人じゃなくてもかなりタメになります。

 

なぜモテたいのか?

f:id:xxxaki:20161218193326j:plain

 

仕事の職種だとか収入額とかじゃなくて、「あなたは『どんなことが好き』なのか」ってことこそが「あなたとは何者か」ってことなんです。

(中略)

「趣味」さえあればいいってもんじゃないですよ。

パチンコやスポーツ観戦やCD鑑賞をたとえ毎晩や毎週末の日課にしてるんだとしても、それでただバクゼンと毎回時間をつぶしてるんだとすると、モテないあなたにとってはちょっとキビしいかも。

ましてや、それが「いま流行ってるものだから。みんながそれを話題にしてるから」だったりすると、それは「あなたの自己紹介」には全然なってない(あなたが確信犯のミーハーで、「流行ってるものだからこそ心から楽しめるのだ」とキッパリ断言できるのなら、それはそれでたいへんけっこうです)。

「なにが好きかを自分でわかってるか」ってことは、大袈裟に言うと「あなたにはちゃんと自分で選んだ、自分の居場所があるか」ってことです。

 

クサイこと言いますけど「ココロのフルサトみたいなとこがあるか?」ってことです。そこに帰れば、とりあえず臆病にならずにすむフルサトです。

それがあるってことは、「しっかり自分を持ってる」ってことです。

 

「オレじつは、パチプロなんだ」とか聞かれてもいないのに急に話し始めるのも、かなりキモチワルイでしょ。

と書かれてますが、その通り。

 公務員だとか、管理職だとか、入口でそういう聞いてもいないことから話し始める人いますが、その時点で「あ~肩書きが自分の一番のいい所なのかな」と思う。

 

 男性だって聞いてもいないのに「わたし、すっごく料理が好きなんだ」とか「子供が好きなんだ」とか言われたらキモチワルイでしょ?

こいつ何考えてんだ?って思うでしょ?

 

キモチワルイとは?

f:id:xxxaki:20161218195535j:plain

 

多くの男がホモをキモチワルがり差別するのは、心の底で「オレも犯されるかも・・・」と恐怖してるからです。

でもまともなホモは、そんなこと絶対しやしません。

でもあなたが、まだ「同じ土俵に乗ってない」女性を好きになりすぎてしまったら、それは、その気のまったくないあなたにスリよってくる不気味なホモ紳士(悪いホモ)と同じことをしてしまう可能性がある、ということです。

同じ土俵に乗ってない人に「恋」をぶつけるのは、キモチワルイことなのです。

 

同じ土俵に乗ってない人に「恋」をぶつけるのは、キモチワルイことなのです。

 

 

ああ、意味不明な気持ち悪さはこれかぁ、、、と納得の一文でした。

 何がキモチワルいって、「好き」とか「かわいいね」とか、さも愛情ぶった言葉で遠慮なく、自分勝手に、人の感情お構いなしでぶつけてくることを「恋」だと勘違いしてるその心根がいやだな。

 

同じ土俵・・・。

じゃあ私が誰かを好きになった時、同じ土俵に乗ってもらえる様にすれば上手くいくんだ。

恋愛したいな。

キモチワルくない恋愛したい。

 

理想の男、女はあなたの中にいる

f:id:xxxaki:20161218203308j:plain

 

男性のあなたの心の中に必ず住みついている女性のことを、心理学のことばで「アニマ」と言います。

(中略)

恋人というのは、他人です。別の人間です。

結婚したって、別の人間です。

厳密な意味で完全に「相手の気持ちになる」ことは人間には不可能なことだと筆者は思います。

「あなたの気持ちはわかる」というのはことばとして絶対に嘘だし、相手の気持ちがわかったようなつもりでいると、いつしか「恋のテレパシー」とかキモチワルいファンタジーが生まれてしまう。

「相手の身になって考える」ということなら、ありえます。

感情移入ということです。

「私には、あの人の心の中はわからないけれど、もし私があの人の立場だったら、私はどう感じ、何を考え、どう行動するだろう?」と考える、ということです。

アニマという存在を自覚してないと、異性に感情移入するということは、たいへん難しいわけです。

 

男性の中にいるアニマ

女性の中にいるアニムス

 

「恋愛をする」というのは、「あなたのアニマと彼女の関係」、「彼女のアニムスとあなたの関係」ということと書かれています。

 

さて、私の中の男性(アニムス)ってどんな感じだろ?

言われてみて、考えてみると、全く想像出来ない。

 

もし自分のアニムスが結構リアルに想像出来たら、恋愛は上手くいくのかもしれない。

もちろん、それが超厳しいアニムスだったりしたら選べなくなっちゃうけど・・・

 

でも「なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか」にも書いてあったように

「なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか」の記事を読む。

恋愛って結局自分と向き合う行為だから

そう一筋縄じゃいかなくって当たり前!

 

気長に行こう。

地球上に73億人もの人間がいるんだから、自分と逃げずに向き合っていれば見つかるはず!

モテるための哲学 (幻冬舎文庫)

モテるための哲学 (幻冬舎文庫)

 

 いつか出会うだろう!