「愛がなんだ」のクズ男っぷりと今回の作品で成田さんは魚座かな~と思ったら蠍座なんですねえ。対する大倉さんは牡牛座かぁ。。
なんか役柄で、本人たちの資質関係あるのかわからないですけどがっちりハマった感じありますね。固定宮の向かい合ったバッチバチの恋。狙ったら逃さない蠍と平和主義でスロースターターな追われすぎないと気付かない鈍感な牡牛っぷりが占星術的にぴったりなキャスティングと思うのですがどうでしょう?
夜の恋人、昼の恋人
この映画、構成がすっごいうまいなぁ~と思いました。あとストーリーも。設定がうまい。もうそれだけでもうすごい。設定がしっかりしてるとキャラが勝手に動き出す、というのもまじまじと見た感じ。違和感なし。
まず主人公の大伴恭一は、誰も好きになれないが、モテるので好かれたら付き合うというスタンス。そして誰にも興味がないので言われなきゃ気付かない。言われても必要以上にアピールしないと気付かない。
誰かを好きになったことがないから、不倫しても浮気しても罪悪感は相手の表情や社会的制裁、道徳からしか生まれない。どこともなく、「お前こそあの男誰だよ」とか言っても、「こういうとき恋愛だとこう言うよな」という要領の良さで嫉妬を演出…みたいな感じがぬぐえない感じである。(もうこの設定が美味しいですよね)
対して恭一のことが好きで好きでしょうがない大学の後輩・今ヶ瀬渉は興信所に勤めていて、偶然にも恭一の妻からの浮気調査で恭一の現在を知る(いやこの設定うますぎない?)
浮気の現場を捉え、脅しの材料にして恭一にキスをせがむ。普通に考えて好きでもない人間に性的なことを望まないと思うので今ヶ瀬が恭一のことを好きなのは誰の目にも明白なのだが、人をすきになったことのない恭一は脅しにしか観点がない。結果、ものすっごく今ヶ瀬が頑張って頑張ってようやく一歩進む、という感じになる。
一方、鈍感だけどやさしい牡牛座恭一は、会社の部下の女性・たまきのひたむきな努力や、献身的な対応、複雑な家庭環境に心動かされ、恋をする。
恭一の風来坊っぷりは重々承知だった今ヶ瀬だが、恭一の元カノ・なつきの言葉や恭一の態度に疲れ別れることを切り出す。
恭一はいつもの去る者追わず精神で今ヶ瀬とバイバイするが、窮鼠はチーズの夢を見る・・・本当に自分と向き合ってみたらいつも思い出すのは今ヶ瀬だった。。(気付くのおせえ・・・)
というn番煎じものの恋愛のはずなのに、魅力的なのは、とにかくキャラが立ってるというかわかりやすいのですね。
さらに恭一と今ヶ瀬はほぼ夜のシーン、たまきと別れた妻とは昼のシーンなんですね・・・。ちょっとこれ思い出しました。↓
【映画】ダブルミンツ~どんなに愛しても一つになれないから生きていけるんだと思う。~ - 深夜図書
誰かを本当に好きになったことあんの?ってなつきが恭一に言うんですけど、心底惚れるってどれくらいの人が経験できんのかなってガチで思うんですよね。
宝くじ当たる確率と大差ないんじゃないかって、古からの言い伝えなんじゃないかってひそかに思ってます。