≪内容≫
世界が認めた才能と狂気― 虚しく激しく美しい衝撃作。
トロント・アフター・ダーク映画祭・最優秀作品賞受賞ほか世界各国で40もの賞を獲得 / 50部門ノミネート!
★衝撃 × 美 × 恐怖。全てを兼ね備えた“完璧なラスト"に世界が絶賛!
◇ 「本年度もっとも印象に残ったラストシーン」 ― Variety
◇ 「ラストに待つのは、ホラーを超える恐怖」 ― MISTRESS OF THE DARK
◇ 「ホラー映画史上最高のサイコパス誕生! 」 ― Fangoria
◇ 「史上最も美しいスプラッター映画」 ― killer Reviews
◇ 「衝撃! ラストの美しさに息を呑む」 ― HORRORMOVIES
◇ 「完璧なラスト」 ― シビル・ダニング『ハロウィン』(脚本家)
◇ 「この監督は完全に病んでいる」 ― Twitch
◇ 「インディー・ホラーのマスターピース」 ― HORRORHOUND MAGAZINE
◇ 「“最低"を描いた“最高"の一作 」 ― Hollywood Reporter
これ、わりと好きでした。
でも、今まで見たグロ系映画の中で群を抜いてグロイです。※要注意※
映画観てから知ったんですが、これインディー映画なんですね。しかもR15って知らなかった。でもR指定は絶対必要なレベルでグロかった。
悪を滅する兄と悪に目をつけられる弟
本作品の中で一番美しいと思ったシーン↑
主人公の少年マーティ。ホラー映画が好きで、成績優秀で大人しい問題のない子供。だけど、なぜかいじめられる。唯一の親友にも「お前といると俺もいじわるされんだよ、だから友達やめたい」とか言われる。
両親に状況を詳しく話すことが出来ず、曖昧に笑ってごまかすマーティでしたが、たった一人の兄は違いました。
悪い奴らはぶっつぶさなければならない思想の兄と、根が優しく殴り返すことのできない弟。おそらく弟にとって兄は憧れの存在だったことでしょう。兄の言葉と唯一の親友からの拒否宣言にマーティはやり返すこと決めました。
もう負けるのはうんざりだ
これからは僕が勝つ
今の自分を褒めてやりたい
泣き寝入りせず
自分で戦って勝ったんだ
やらなければ自分がやられる。それを身を持ってしったマーティの防護故の攻撃だったわけで、そこまで追い詰められていたのですが、大人はそんなことは分かってくれません。
嫌なことを言われて殴り返しても解決しない
やり返してもよくならないのは分かるだろ
大人に話すんだ
マーティはママと二人で講義に参加しており、他にもママと参加している少年がいました。これは問題のある子供と大人の授業でした。
そこで別の少年から「お前の噂知ってるぜ!ホモ野郎!」みたいなことを言われて、肩を押され詰られ、ついにマーティはキレて殴りかかる。だってこのやり取りの後に続く未来をマーティはもうすでに何度か繰り返していたのだから。
しかしそんなことは実際の現場を知らない(もしくは当時の空気を忘れた)大人には関係ありません。正論でマーティを追いつめます。いじめっ子というのは大体要領がいいので、大人の前では口が上手く滅多に尻尾を出さない。マーティの地獄を理解してくれるのは兄だけだったのでした。
愛のままに~
わ~がままに~
ぼっくはきみだけーをきずつけーないーっ♪
「衝撃! ラストの美しさに息を呑む」 「完璧なラスト」「本年度もっとも印象に残ったラストシーン」「ラストに待つのは、ホラーを超える恐怖」
と著名人に言わせたラストシーンを創りだした兄。しかし創らせたのは誰なのでしょうか。
これラストはほんと必見ですね。
いじめられっ子で、自分でなんとかしようとしても大人に制されて逃げ道を塞がれてしまうマーティの代わりに、兄は逃げ道をふさぐやつらを物理的に殺して行きます。
マーティは殺さないでとお願いするけど、兄は「二人は悪なのだ、我々は嫌われている、お前を、私たちを解放するんだ」的なことを言って殺します。
兄にとってこの行為は感謝されるべきことであって、マーティを泣かすための行為ではありません。
ラストシーンはグロ度120%です。
ラストシーンの美しさの意味をどうぞ、グロ耐性のある人は堪能してください。
ラストの意味は私たちを蔑ろにする魂を奪って、うるさい口を封じて、本質が見えない無能の目をくりぬいてしまおうか。そうして、ただの人形になったなら分かり合えるのかもしれない。自分を否定する全ての要素を奪って初めて愛することができる。ってことかな?
この行為は悪魔的なのか天使的なのか、観る人によって変わると思うし変わることこそが問題提起であり生身の人間だと思う。私は悪魔だと思うけど、ものすごく美しい悪魔に感じるだろうと思います。