≪内容≫
ニューヨーク。失恋したエリザベスは、彼の家の向かいにあるカフェに出入りするようになる。毎晩ブルーベリー・パイを残しておいてくれるカフェのオーナー、ジェレミー。彼と交わす会話に、心が慰められるエリザベスだったが、二人の距離が縮まったかに見えたある日、失恋相手が新しい恋人といるところを見てしまい、突然ニューヨークから遠い旅へ出る。失恋から57日、1,120マイル、メンフィス。別れた妻への愛を断ち切れず、アルコール中毒になった男と、その元妻に出会う。失恋から251日、5,603マイル、ラスベガス。人を信じないことを信念とする若くて美しいギャンブラーに出会い、旅をともにする。出会った人々の人生と、自分の人生を照らし合わせて、エリザベスは思う。「人を愛し、信じることっていったい何なんだろう・・・」それを真っ先に伝えたい相手がジェレミーだった。
めっちゃいい映画だと思う。
よくも悪くも普通なんですが、だからこそ気楽に見れる。見たままを素直に感じ取ってそれ以上もそれ以下もないっていう感じです。
私はかなり好き。2018年みた中で結構上位にくる気がする。
選ばれないことに理由なんかない
二股かけられちゃったエリザベス。彼女が見上げる先の恋人の部屋には彼と相手の女が・・・。
エリザベスはどうしてあの女なの?と思う。何がいけなかったの?と。
別れの理由が知りたいと言うエリザベス。全ての出来事には理由がある、というのが彼女の持論。対してカフェのオーナーはこう言う。
パイやケーキと同じ
毎晩閉めるときチーズケーキとアップルパイは売り切れ
ピーチ・コブラーとチョコレート・ムースもほぼ完売
でもブルーベリー・パイは手つかずで残ってしまう
理由なんて何も
パイのせいじゃなく注文がない
選ばれないだけ
店には色んな種類のパイがある。人の数だけ好みのパイがあって、それを予測して当てるのは無理なことだ。
手つかずのままゴミ箱行き常連のブルーベリー・パイを見てられなくて注文しちゃうエリザベス。
対してカウンターの奥ではオーナーも残りのケーキを食べる。モンブランかなぁ?この笑顔。そしてケーキ。
なにこの幸せ映画。
そんなに摂取したらニキビが・・・という現実を無視できるのが映画のいいとこ。
来る日も来る日もカフェに通って余ったブルーベリー・パイを食べて眠るエリザベス。
しかし彼女もそうやってただ日々を消化していくわけにはいかない。
誰にも何も言わないまま彼女は旅に出た。
そこで彼女は働きながら、店に来る人を観察しながら自分と向き合い、感じたことや思ったことをカフェのオーナーに手紙を送るのだった。
その中で出会ったアルコール依存症の男とその妻の話が個人的にすごく好きで。
その後にギャンブラーに会ったりまだまだ他の人にも会うんですが、私の好きなシーンを紹介。
アルコール依存症の男は警官で、彼女が17歳のとき彼に補導されたのがきっかけだった。
警官に恋をして
こんな町で人生をムダにするなんて
彼はあまりにも私に夢中で
私は息苦しくなっただから私たちお酒で愛を取り戻そうとした
でも朝になると醒めてしまうの
この女性はアルコールなんか好きじゃなかった。普通の人と同じく、朝になれば現実の世界に戻ってきたけど、夫は依存症になるくらい夢の中に居続けた。
憎んでなんかいない
ただ、私を放してほしかった
愛を取り戻すために始めたことが、夫を追いつめることになった。
夫の愛が重すぎて、自由になりたくて夫が死ぬことを空想したりしたけど、いざ夫との絆が途切れると悲しすぎてどうしていいのか分からない。
さて、気になるのはカフェのオーナーとエリザベスの関係。
この「何度も見たから色があせちゃった」というオーナーの可愛さよ・・・。
エリザベスが一人で色んな場所に飛び立ってる間、彼は同じテープをずーっと見続けていたんですねぇ・・・。かわいいかよ!!
何度か出てくるブルーベリーパイとバニラアイスが溶け合う映像。
この絵が好きです。私はアップルパイ×バニラアイスでしか見たことがなかったけど、ブルーベリーだと色がはっきりしてて絵になりますね。
アップルパイといったらグラニースミスしか思いつかない。
昔友人と表参道の店舗で食べました。
ブルーベリー・パイは中身がブルーベリージャムじゃなくて、本物のブルーベリーのコンポートとかなら食べてみたいけどそうなると、めっちゃ高そうだなぁ・・・。
カフェが大好きな人はかなーりハマると思うこの映画。
ただ可愛い。可愛いってそれだけでテンション上がるのはやはり女性特有なものなのかな?