≪内容≫
ユアン・マクレガー&ナオミ・ワッツ2大スター競演口外禁止、極限のサイコ・スリラーこの映画には謎がある。予告:「誕生日の夜に自殺する」。そして、彼は姿を消した。
えー!ライアーーーンゴズリーーーングッ!
パッケージでは分からなかったけど、まさかのライアン。めっちゃ嬉しい。
ナオミ・ワッツとライアン・ゴズリングとか豪華すぎる。私的超得!
夢と現実の狭間で
これは結構映画を見てる人なら、冒頭のシーンから予想がつくと思います。そしてその予想はほとんど当たってると思う。
この作品はドキドキワクワクより世界観を楽しむように出来ているかなぁ?と思います。
精神科の医者と患者の関係で、ヘンリー(ライアン)は医者に現実を教えてほしいと言う。医者は彼を救いたいと思う。だけど、ヘンリーは意味不明なことばかり言っていて救いたくてもどうしたらいいのか分からない。
続く言葉は
"人間の失敗の証拠であるから"
ヘンリーは医者に誕生日である土曜日に自殺することを伝える。
医者はヘンリーの自殺を止めるべく、恋人に相談を持ちかける。医者からすれば自殺はあり得ないことであるが、ヘンリーと恋人は芸術家という点で同じなため、死について彼よりも深い場所にいた。
彼女は自殺未遂の過去がある。彼はそれを止めた。良いことをしたと思っていた。
しかし彼女はこう言う。想像できる?と。
ヘンリーを救いたいと言いながら規則違反だのなんだのと、あくまで職業として彼を止めようとする医者と、人間としてヘンリーと向き合いたい彼女。
この映画はヘンリーの回想録みたいなものなので、このナオミワッツ演じる画家の背景はほぼ描かれていません。だけど、彼女の言葉が作中で私は一番好きだし、彼女の存在が救いであることは間違いないと思う。
芸術がなんのためにあるかと考えると「救い」としか今の私には思えないのです。
夢か現実か、と人は考える。
善悪、白黒、多数決。世の中は表面的にはとてもシンプルで、というかシンプルでなければ生きていけない。
それに対して芸術というのはカオスです。なんでもあり。
善悪も関係ないし、白黒だけじゃなく名前のない色があって、カテゴライズできないモノであふれてる。
ヘンリーは許しを求めていた。誰にでもなく誰かに。
だから夢と現実の狭間のカオスにSTAY(滞在)することになったのだと思います。
自分の人生を嫌ってしまう原因が自分にあるとは思えない。
世の中はマイノリティが委縮するようにできていると私は思う。
想像できる?誰でもいいから誰かに許されたいと思う気持ちが。