
≪内容≫
50年代アメリカを舞台に、暴力的な継父の下、苦しみながらも成長していく少年の姿を描いたヒューマン・ドラマ。
大人って、ほんと当たり外れある。
この事実を比較的若いときに知るのと、年齢を重ねて知るのでは、やはり人間に違いが出ると思うし、知らずに死ぬ人もいると思う。
外れの大人に出会うことで成長できる場合もあれば、最悪死んでしまうこともある。私は大人だけど、大人になってから大人は全員信用できるわけではないんだと知った。
クズな大人は獣より質が悪い
男選びが上手くないママを持つと苦労することが分かる映画。
しかもママは男選びが下手なだけで、優しく明るい女性だから子供にとっては理想的なママなのだ。そこがまたジレンマ。
ママが色んな男と付き合い、またその男どもが自分のママを女扱いする光景は、幼い少年にとって良い影響を与えるわけがない。
ママは愛しているが、現実は受け入れられない少年は非行に走る。
苦しむ息子を目の前にして母親は何とかしてやりたいとは思うのだけど、息子だし母親としてはどうしていいか分からない。そこで、夫候補に挙がっていたドワイトが父親代わりを買って出たのだった。
しかしドワイトのやり方はただのいじめであった。
恥を承知で母親に匂わせるが、母親はもう安定したいと言って、悪いことには目をつぶれとアドバイスしてくる始末。
まだ親元で育つしかない少年は我慢を覚える。そして高校卒業という人生の分岐点に少年は街を出ることを決意する。
この街にいれば、大嫌いな継父ドワイトのやり方が嫌でも自分に移るし、かといって外に出てつるんでいる仲間たちと夢を語るだけの集会には居場所がなかった。
学校にも家にも居場所がなかったけれど、それでも孤軍奮闘してきたトビー。しかしドワイトはトビーが自分以上の何者かになるのを阻止するために生まれてきたかのように邪魔をする。
☆ドワイト迷言集☆
・お前にできるわけがない
・お前がそんな学校に入れるわけがない
・お前を更生させられるのはこの俺だけだ
・お前を正すのが俺の仕事だ
チャンスをことごとく潰そうと奮闘し、トビーのメンタルまで破壊しようとしたドワイトだったが、トビーはあきらめなかった。
トビーには理解してくれる母も友達もいなかった。だけど、勇気を出してこの街を出たのだった。
行動するヤツを止めるのは行動出来ずに後悔してるヤツだけだと個人的に思ってる。
大人になっても、勇気が出なくて年だけ重ねて後悔だけを積み上げ続けてしまう人っています。
だから自分はそうなりたくないし、子供にはそんな大人とも呼べない人間に潰されて欲しくない気持ちでいっぱいです。
お前に出来るわけないって、あなたと私は同じ人間じゃないし。