≪内容≫
必ず2度見たくなる!同じ時間を繰り返す男の脱出劇を描いたタイムループ・スリラー!麻薬密売人のアダムは、仕事から足を洗うため逃亡を図るが失敗。追手から逃げる途中、自分が射殺される姿を捉えたビデオテープを発見し、謎のタイムループに囚われたことに気づく
もう新たに「ループ」というタグ作りましたw
映画見るまで、こんなジャンルがあると思ってなかったんですけど、結構あるんですね。こういうループ系。しかも大体バッドエンドなので、今回も期待してなかったんですが、これは個人的にはハッピーエンド!
失敗は成功の元
ループものらしく、何度も何度も殺す。何度も何度も繰り返す。でも、終わんない。
主人公のアダムは薬の密売人で、仕事から足を洗うために逃亡をはかるが、相棒兼恋人のアンナが妊娠を理由に逃亡と中絶を拒否。
なんとしても今の生活から逃げ出したいアダムはアンナを見捨てて一人で逃げようとするが、自分は殺されてしまう。
しかし、殺されても生き返る。というか、殺されて死ぬ世界と殺されかけるが実は・・・という世界があって、なんかパラレルワールドの自分がひとつの世界にぞくぞくとやってきちゃう、みたいな感じ。
そのうちのどこかの世界のアダムがなぜループし続けるのかに気付く。
すると、物語は前半と変わってくる。
毎回毎回二人がぶつかっていたシーンは、
知らない男とアンナに変わり、アダムは接触しない。
しかし、アンナは誰かと接触したという事実に変更は無い。この先の事件もぶつかった相手が変わったことにより、二人にとって嬉しい展開になる。
アンナを見捨てて一人だけ逃げようとしていたアダムは、アンナを守り、父親になる覚悟をもてたところでハッピーエンド・・・と一瞬思うが、
冒頭で、自分があげたパンをかじってるホームレスが変わらずに自分の前でパンをかじりだしたではないか・・・!
俺はいま、アンナと座っていてパンは持っていない・・・ではいったい誰が・・・?もしかしてまだループは続いているのか・・・?
という疑心暗鬼な目つきのアダムで終わります。
だけど、アンナとぶつかる自分が誰かに代わっていたように、ホームレスにパンをあげた自分とはきっと誰かが変わっていると思います。
だって、ホームレスにパンをあげるのも、電車の中でフランスパンもってるのも自分だけじゃない可能性のほうが大きいじゃないですか。
結局、自分の代わりはいくらでもいるんですよ。でも、愛する人や自分以外の人間は一人しかいない。
自分が手をくださなくても、愛する人を守ることで悪が自滅する、というシーンもあって、なかなか愛の説法感がありました。