≪内容≫
グアバ島の地元ミュージシャンが、島民が楽しめる祭りを開催する。ドナルド・グローヴァーとリアーナが主演、常夏が舞台のスリラー映画。
ドナルド・グローヴァーというアーティストを知らないまま映画見て、めっっちゃかっこいい!と大興奮でした。さすがprimeこういうの出してくれるのほんと助かる。
これは黒人奴隷としてさらわれてしまった男の人生を描いているんですが、この中で奴隷が殺されたとき、別の家に雇われている奴隷たちが集まるんですが泣いたりするんじゃなくて歌って踊るの。この感性が大好き。
本当の自由とは
グァバ島は美しい神の島だった。この島にしかいないクワイワームは美しい青い繭を紡ぎ出した。誰もがその美しい絹を愛したが、その絹がきっかけとなり島はレッド家に牛耳られ、島民たちは毎日毎日工場で働かされる生活になってしまった。
美しい神の島グァバ島には工場が立ち並び、踊りや歌の代わりにイスに座ってミシンとにらめっこする日々に変わった。変わり果てた島で島民たちは夢も希望も失って、ただこの土地を出ることを願う。
そんな中、歌手・デニは島を愛し、島民を愛し、かつてこの島に当たり前にあった偉大な力を取り戻そうとレッド家と戦う。
祭りを開催するということは、やってきた島民たちは次の日仕事に来ないことを意味する。金の亡者のようなレッド家は祭りを中止するようにデニに持ちかける。
悩むデニだったが、島を歩けばアメリカに夢見る者、諦めきっている者、デニに歌のリクエストをする者に出会い、デニは自らの使命を強く感じるのだった。
これたった50分程度のショートムービーなのでね、ほんとたくさんの人に見てもらいたい。ドナルド・グローヴァーもリアーナも知らなくっても楽しいから。話しも分かりやすいですし、なにより彼らのリズム感が気持ちよくってたまらない。
私は日本の歌も大好きだし、洋楽も大好きだし、なんならハードロックが大好きなんだけど、「音を楽しむ」という意味の音楽で言うならばやはり彼らが踊ったり歌ったりする姿であって、商業的なものやメッセージ性もまったく入らない内側から溢れ出るものにただ身を任せてるような彼らの絵にすっごく心動かされるんです。
悲しくても笑う。苦しくても仕返しするんじゃなくて自分たちの生き方を曲げない。そういう理性とか理屈を超えた直感みたいなものがたぶん誰の中にもあって。だけどそれを自分では発掘したり可愛がることができなくて仕舞い込んでるなら、彼らがきっと呼び起こしてくれる。