深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【映画】エミリー・ローズ~人には得体のしれないものを信じたり愛する力があるのだと、改めてこの映画を見て思う~

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《内容》

ごく普通の女子大生エミリー・ローズは、自分に何かが取り付いていると確信し、医師ではなく神父ムーアのもとを訪れる。しかし神父の努力もむなしくエミリーは悪魔祓いの儀式の後に命を落としてしまう。そして過失致死罪で起訴された神父の裁判が始まるが…。実話を基にしたホラー・サスペンス作品。出演はローラ・リニー、トム・ウィルキンソンほか。

 

 実話らしいのですが、何で知ったのかずっと気になっていた作品。この話、結局本当に悪魔憑きだったのか精神病だったのか分からないんですよね。

 こういうの自分がなったら本当に辛いだろうな、と思うし身近にこういう人がいたら人生変わるだろうなと思う。

 

悪魔は実在する?

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多くの人が霊界の存在を知るでしょう 

 

  信心深い田舎で育ったエミリーは、大学を機に都会に出る。しかし、大学生活の最中、彼女は突如として苦しみに襲われることとなった。

 ルームメイトがいないとある夜中の3時、彼女は焦げ臭い匂いで目を覚ます。不思議に思いながらあたりを確認し寝床に戻ると、テーブルに置いてある物が動いているのを見つける。そして得体のしれない強い力が彼女をベッドに押さえつけてきたのだ

 

 それからというもの、彼女にとって世界は恐ろしいものに変わった。

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  雨や雷はもちろん、クラスメイトも街を歩くカップルも、聖堂に座る老婦人たちも皆こんな風な顔に見えてしまうのだ。(この人奥歯虫歯か銀歯ですね)

 エミリーは薬物療法も試したけれど、悪魔の存在を信じ神父に助けを求める。しかし、儀式も虚しく彼女はこの世を去ることとなった。

 

 本作は彼女の死後、彼女の死をめぐって起こった裁判である。

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  神や悪魔を信じない検事は儀式を行ったムーア神父を糾弾する。彼女は精神的な病であり、薬物療法を続けていれば死ななかったと。

 しかし、儀式を研究する人物から薬物は悪魔祓いの効力をかき消すため、薬物療法がゆえに救えなかったのだという考えも裁判では飛び出た。

 だが、問題は薬物療法をやめたのは今は亡きエミリーの意志であったということだった。

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 その道から それるな

 

  弁護士・エリンはムーア神父の弁護を担当するが、儀式に立ち会った医師が目の前で何かに怯えた直後、車に轢かれて即死したり、自分の身にもなにか薄暗いものが迫っているのを感じていた。

 神父は悪魔の存在を信じ、さらにはこの裁判にかかわることは、エリンもまた悪魔の餌食の対象になることを示唆していた。

 

 悪魔という人の心に存在するものを、人間が作った裁判というシステムで裁くこと、それ自体が意味のあることなのか?何が正しくて、何が間違っているのかをそもそも人間が知ることはできるのか?

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  すべてが憶測や可能性でしか語ることのできないこの事件で、唯一のものとは一体なんなのでしょうか?

 

 生きていると、いろんな辛いことや苦しいことがあって、ついつい答えを欲しがってしまうし、真実に身を任せてしまいたくて楽になりたくって、事実じゃないことを事実にしてしまうことがある。

 だけど、人には得体のしれないものを信じたり愛する力があるのだと、改めてこの映画を見て思いました。

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  仕事行きたくないな~と思ってたけど、行こう。なんか悩みがちっぽけに感じてきたし・・・。