深夜図書

書評と映画評が主な雑記ブログ。不定期に23:30更新しています。独断と偏見、ネタバレ必至ですので、お気をつけ下さいまし。なお、ブログ内の人物名は敬称略となっております。

【アニメ】約束のネバーランド~実はどこかの世界の日常かもしれないという怖さ~

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《内容》

親の居ない子どもたちが住む、グレイス=フィールドハウス。ママと38人の兄弟は、血の繋がりはなくても、そんなかけがえのない家で幸せな毎日を過ごしていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げ…。

 

 昔、漫画1巻だけ読んで、面白ろ!時間あるときまとめて読もう!って思ってたらアニメになってた。

  すごくきれいな絵だった気がする。そして、すごく残酷だった。だけど、アニメを見てもっと残酷なことを知った。

 

実はどこかの世界の日常かもしれないという怖さ

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ばか
大事な商品だぞ
俺たちごときに手の届く代物じゃない
この農園の人肉は全部金持ち向けの高級品なんだぜ? 

 

  孤児院は平和でやさしいママと純粋な子供たちであふれていた。そこには恐怖もないいし、不安もない。みんな、いつかは里親の元に行ってしまうから12歳までの子供たちしかいないけれど、子供たちはみんなここが好きだったし、やさしいママが大好きだった。

 

 ある日、院を出ていくことになったコニーが大切にしていたぬいぐるみを忘れたことに気づいた少女・エマ白髪の少年・ノーマンはコニーのあとを追って、ママに禁止されているエリアに侵入する。

 そこで見つけたのは不気味な怪物によってホルマリン漬け?にされたコニーの姿だった。

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 エマとノーマンは黒髪のレイにも事情を話し、何とか全員で孤児院から脱出しようと計画を立てるが、ママはそんな三人の企みに気づいており、なんやかんやと妨害するが、最終的にはノーマンを出荷することに決めたのだった。

 エマとレイはノーマンだけ先に脱出するように説得するが、自分が逃げればほかの誰かが出荷されることに気づき、それを避けるために自ら運命を受け入れる。

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  脱出するための高い塀を超えた先にまた絶望があることをこの孤児院にいたたくさんの子供たちが知り、そして死んでいった。

 塀の外は崖。どうやっても向こう岸にはたどり着けそうにない。橋には、あの不気味な生き物がいて殺されることは確実だった。

 ここにいても死ぬし、逃げても生きられない。そんな世界で彼女たちが選んだ脱出方法とは・・・?

風の十二方位 (ハヤカワ文庫SF)

風の十二方位 (ハヤカワ文庫SF)

 

  これはオメラスが浮かぶなぁ、と思いながら見てました。平和な街のある秘密。一人の人間の自由や尊厳を奪うこと、そしてその罪を街の人全員で共有することで保たれる平和。もしかしたら、この世界のどこかでも臓器売買のための孤児院があるかもしれないし、↓の映画の世界のように本人になにかあったとき移植するための骨髄や臓器のためのスペアとして存在する世界があったら・・・

わたしを離さないで (字幕版)

わたしを離さないで (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

  大人になるまでは、明らかにファンタジーとして見れると思う。だけど、大人になって世の中の理不尽さを痛感するととてもじゃないけど少年漫画ではないな、と思う。

 1期は12話まで。primeで無料で見れます。

EPISODE.01 121045

EPISODE.01 121045

  • メディア: Prime Video
 

  続きが気になるけど、ジャンプだから超絶バッドエンドはないと思うけど、それでも心が沈んでいるときは見れないなぁと思うお話でした。